2006年4月7日 | 戻る/ホーム/民主党文書目次 |
衆議院議員 小沢一郎
私は、この代表選挙に政治的財産のすべてを賭けて立候補しました。
その目的はただ一つです。民主党結党の理念である二大政党制を定着させ、来年の参議院選挙で与党を参院過半数割れに追い込み、再来年と予想される衆議院総選挙において一気に政権交代を実現することです。
二大政党制の実現は、民主党結党時の国民への公約であり、私がすべてを投げ打って民主党に合流したのも、より幅広い同志の方々とともにそれを実現したいと考えたからです。また、民主党の最大の課題である政権交代こそが日本の「真の構造改革」であり、それなくしては、21世紀に平和と繁栄を維持していける新しい日本をつくることはできないと考えています。
「二大政党制による政権交代」のためにすべてのカを結集することが、私たちの最大の役割であり、野党第一党としての使命です。そのためには、民主党所属の国会議員・前議員、地方議員、党員・サポーターが一致結束し、目標に向かって日々闘う態勢を確立しなければなりません。全議員が心を一つにしてカを合わせる挙党体制の確立は当然のことです。
挙党一致によって初めて民主党は、国民が一度は政権を任せてみたい、さらに安心して政権を任せることができると思えるような「信頼され、安定感のある野党第一党」になることができるのです。それ以外に、「堀江メール」問題で地に堕ちた民主党への国民の信頼を取り戻す方法はないと確信します。
そして、民主党が政権を担うことで、でたらめな「小泉改革」によって心身ともボロボロになった日本を建て直し、筋の通った「公正な国」をつくりたい。そのために、民主党内のこれまでの議論を踏まえつつ、「公正な国」づくりのビジョンを明示するとともに、すべての活動において常に、自民党政権に対する「対立軸」を明示して、国民に政権の選択肢を具体的に示す「対立軸路線」を歩みたいと思います。
以上の方策により、民主党の永年の公約を実現し、新しい日本を築くために、私が自ら先頭に立ち、党所属の国会議員・前議員、地方議員、党員・サポーターの皆様とともに汗をかき、「百術は一能に如かず」、誠意を尽くして、一路邁進することをお約束します。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
「公正な国」をつくる
<改革目標>
日本を、筋の通った「公正な国」にする。
<改革理念>
- 総理大臣が主役ではなく、国民が主役となり、暮らしや仕事の現場で自ら改革の担い手になること。
- 一部の「勝ち組」だけが得をするのではなく、雇用を確保したうえ仕事と生活を両立させ、努力した人が報われるようにすること。
- 単なる節約や切り捨てではなく、情報化やグローバル化に対応して仕組みそのものを変え、国民の力が最大限に発揮できるようにすること。
- 日本の伝統と文化が育んできた日本人のよさを破壊するのではなく、それを再生、発展させ、日本に自信と誇りを持てるようにすること。
<改革八策>
- 年金、介護、高齢者医療は基礎的部分を消費税でまかない、公正で安定した社会保障制度を確立する。
- 誰もが自分で計算して納める分かりやすい所得税制に改め、税率は引き下げる。諸控除は廃止して、その分手当を充実させる。
- 中央省庁からのヒモ付き個別補助金は全廃して、全て自主財源として地方に一括交付し、地域のことは各地域で決められるようにする。
- 義務教育は、国が最終的に責任を負うと同時に、市町村が自らの創意工夫で自由に行える仕組みに改める。
- 農業を自由化し、主要生産物については不足払い制度を導入して、生産者と消費者が支え合う仕組みをつくる。
- 地球環境の保全で人類に貢献することを国家目標とし、環境保全で日本が世界をリードする仕組みを確立する。
- 日本国憲法の理念に基づき、国連を中心とする安全保障の原則を確立するとともに、日米関係を基軸に、中国、韓国をはじめとする近隣諸国との関係を改善し、アジア外交を強化する。
- 家族のきずなと地域の連帯を再生させ、子どもからお年寄りまで安心して暮らせる安全な社会を実現する。
「信頼される民主党」にする
<改革目標>
民主党を、国民が安心して政権を任せられる「信頼される政党」にする。
<改革理念>
- 日本を根本から建て直すために、いつでも政権交代ができる態勢を整え、二大政党制を機能させる。
- 政策立案、国会論戦、日常活動の全てにおいて常に、自民党政権に対する「対立軸」を明示し、国民に政権の選択肢を示す。
- 野党第一党としての使命を常に自覚し、国民にも党員・サポーターにも、キチンと責任を持つ党運営を行う。
<改革方策>
- 日本を筋の通った「公正な国Jにするためのビジョンに基づき、あらゆる政策分野で自民党政権との「対立軸」をまとめ、国民にわかりやすく示す。
- 日本の立て直しに向け、あらゆる現場で政・官・業の癒着構造を追及し、政府・自民党と徹底的に闘う。
- 日常の「草の根活動」を重視し、国民の生の声に耳を傾け、それを速やかに党活動に反映させる。
- 熟年世代の知恵と、壮年世代のパワーと、青年世代のアイデアを結集できる挙党体制を確立する。
- 党所属国会議員・地方議員、議員秘書、事務局職員は、二大政党制の定着―政権交代の実現という1つの目標を目指す「同志」であるという意識を徹底させ、肉声によるコミュニケーションを活発にする。
衆 | 赤松 広隆 愛知5(比) |
石関 貴史 群馬2(比) |
岩國 哲人 神奈川8(比) |
大畠 章宏 茨城5 |
奥村 展三 滋賀4(比) |
小沢 鋭仁 山梨1 |
鈴木 克昌 愛知14 |
高木 義明 長崎1 |
筒井 信隆 新潟6 |
仲野 博子 北海道7 |
長安 豊 大阪19 |
鉢呂 吉雄 北海道4 |
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伴野 豊 愛知8(比) |
三井 辨雄 北海道2 |
山田 正彦 長崎3(比) |
笠 浩史 神奈川9(比) |
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参 | 今泉 昭 千葉 |
尾立 源幸 大阪 |
佐藤 泰介 愛知 |
下田 敦子 比例 |
千葉 景子 神奈川 |
前田 武志 比例 |
森 裕子 新潟 |
柳澤 光美 比例 |
簗瀬 進 栃木 |
民主党代表選挙 立候補 政見 菅直人
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