2003年6月27日(金) | 戻る/ホーム/記者会見目次 |
岡田克也幹事長 定例記者会見要旨
○青森県知事選に勝って横山候補には青森を変えてほしい、自分も応援に入る ○骨太方針:小泉改革はいよいよ言葉すら失った「名も実もない」改革 ○イラク復興:来週火曜日に方向性を出すが、政府は説明責任を果たすべき ○太田議員発言は女性はもちろん男性をも侮辱する発言、きちんとした謝罪を ○山田議員問題:結論はまだだが倫理委員会を適宜開催し議論を急いでいる ○民由合流シンポ:常幹決定に瑕疵はなく、それを覆そうという趣旨ではないはず |
■青森県知事選挙
【幹事長】まず1番目は青森県知事選についてですが、実は私もこれから青森に行って、今夜は弘前に横山北斗候補の応援に行きますが、是非勝ちたいと考えています。
私が申し上げるまでもなく、前職がああいった事件のなかで辞任したわけですが、その前の選挙でも横山さんは立候補し、そして惜敗したわけです。今度こそ勝って、青森を変えていただきたいと思っています。
菅代表も明日、青森に入りますし、自由党も小沢党首、藤井幹事長が入っていただいたと聞いていますが、とにかく全力を挙げて、当選に向けて努力したいと思っています。
■「骨太の基本方針2003」に対する評価
【幹事長】2番目ですが、経済財政諮問会議の、いわゆる「骨太の方針」が今日、閣議決定されたということで、私も先ほど30分ほど内閣府から説明を受けました。
小泉内閣の特徴の1つは、膨大な分量の紙が発生することで、その全てに目を通すのは大変骨が折れるわけですが、その割には中身がありません。
新聞各紙の社説でも、いろんな表現を使いながら、その中身のなさ、あるいは後退について触れていたと思いますが、ほとんど具体的なものが見られないという意味で、今までは小泉改革というのは「言葉はあれども中身伴わず」だったんですが、いよいよ言葉もなくなってきたのかなと。
自民党に40カ所以上修正されたというのもその表れだと思いますが、今までも実体はなかったんですが、名すらもなくなってきたと。名も実もない改革だと、そういうふうに申し上げておきたいと思います。
■イラク復興支援特措法への対応
【幹事長】3番目に、この延長国会の最大の焦点であるイラク復興支援の問題ですが、今日も拡大役員会を開きました。
詳細な中身はここで申し上げる立場にはありませんが、とにかく来週火曜日の部門会議でしっかりとした議論をしようということで、論点整理的な議論を今日は行いました。
大事なことは、最終的に我々がどういう立場を取るにせよ、なぜそうしたかということを委員会審議を通じて国民の皆さんにしっかり理解していただくということ、我々から言えば説明責任をしっかり果たしていくこと、これが重要なことです。
委員会の審議も今日で3日目で大分進んでいますが、例えば我々の求めた「自衛隊派遣の具体的ニーズは何なのか」という問いに対する説明も、昨日1枚紙が出てはきましたが極めてなおざりで、この程度の認識で本当に自衛隊を派遣しようとしているんだろうかとう疑念をぬぐい去ることができません。
そういった我々の疑問に対し、あるいは国民の疑念に対して、政府はしっかり説明責任を果たしていただきたい。そういうなかで、充実した審議が行われることを期待したいと思っています。
■自民党・太田誠一議員の発言
【幹事長】最後に4番目ですが、先ほどの報道でもありましたが、自民党・太田誠一議員の発言についてで、超党派の女性議員が議員会館の太田事務所を訪れて、本人はおられなかったようですが、抗議をしたということも聞きました。
この発言は、女性蔑視であるとともに、そういったレイプをした男性が正常に近いという認識を示したわけですから、考えようによっては男性に対する侮辱だと考えることもできます。
いずれにしても、真面目にコメントするのが嫌になるほど不用意な質の低い発言で、きちんとした謝罪をしていただきたいということを申し上げておきたいと思います。
被害者の女性に対して、そして女性全体に対して、あるいは男性に対しても、政治家として、人間として、きちんとした謝罪を求めたいと思っています。
<質疑応答>
■イラク特措法の賛否
【記者】火曜日に論点整理を出されるというお話ですが――
【幹事長】いや、論点整理を出すんじゃなくて火曜日に大体結論を出そうと思っています。
【記者】それは賛否も含めてですか。
【幹事長】そういうことになるんじゃないかと思います。
【記者】となると、これまで民主党が指摘してきた問題点について、政府側の答弁がこうであるから賛成なのか反対なのかというところまで決める形になります?
【幹事長】今、あまり詳しく申し上げる立場にはありませんが、あるいは「こういうことがクリアされればどうだ」とか「クリアされなければどうだ」とか、そういう形になるかもしれませんが、いずれにしても何らかの結論、方向性は出さなければいけないタイミングにきていると思います。
■修正協議の是非
【記者】今の話のなかで「クリアされればどうだ」とか、「クリアされなければどうだ」というのは、賛否も含めてかという質問がありましたけれども、修正協議の是非も含めて、という理解で宜しいでしょうか。
【幹事長】ですから今、一定の方向付けをするつもりはありませんので、条件付き賛成、条件付き反対、あるいは頭から反対、頭から賛成、全ての可能性を持って火曜日に議論してもらうということになります。
もう、それ以上のことはありませんので、現時点では。「日曜討論」は出ないほうがいいんじゃないかな。(笑)
■今日の役員会で方向性を出さなかった理由
【記者】今日、結論なり方向性を出さなかった理由というのはあるのでしょうか。
【幹事長】まず、役員会の性格というのは、こういった法案の賛否を決める場ではありません。それは『次の内閣』がその場です。そして、『次の内閣』の前提として部門での議論がありますから、そういうものを経ないで頭ごなしに決めるということは普通はありません。
■狭まってきた意見の幅
【記者】今日の役員会後のブリーフィングによれば、割といろいろ多様な意見があったのが幅が詰まってきた、集約の方向になってきたというお話でしたが、これについて事実確認と、2点目はやや議論が分かれているところがあれば一番そのポイントみたいなのがあれば教えていただけないでしょうか。
【幹事長】後者のご質問にはお答えしません。ノーコメントです。
前者のご質問は、大分議論もしましたので、そういう意味では幅が狭くなってきているとは思います。多分、それも役員会での議論に過ぎませんから、火曜日の部門会議でどういう議論になるのか、それを見極めないと分からないわけですね。
たまたま火曜日の部門会議が役員会と時間的にダブっていますので、役員の人は誰も出られないんですね。
■山田議員問題に関する倫理委員会調査
【記者】山田敏雅議員の件ですが、今週倫理委員会が終わったという情報もありますがその確認と、今後調査結果の公表などはどういう手順で進めるのかお考えを。
【幹事長】倫理委員会は適宜開催しています。この間何度かやっています。しかし、結論が直ちに出せる状況にまでは至っていません。
ただ、そう長く引っ張る問題でもないと思いますので、議論を急いでいるところです。それ以上のことは今ちょっと申し上げられません。
■民由合流を目指すシンポジウム
【記者】本日の午前中に、自由党と民主党の有志の議員による合流に向けたシンポジウムが開かれました。議員の数は合わせて40名程度ですが、こうした会合についてどう思われますか。
【幹事長】結論を申し上げると、いろんな勉強をするシンポジウムを開いて講師を呼んで勉強すること自身は党を超えて、超党派でやられることは、それ自身は問題だとは考えません。
ただ、その中身が合流について、一旦党として出した結論を変えるというのを目指しているのなら、それはちょっと違うのではないかと思います。
【記者】今日の会合に出席されている議員の皆さんは、結論を党として出すには議員総会が必要だという認識のようですが、それについてはどう思われますか。
【幹事長】今日参加した方のなかには友情出演で出られた方も大分いるようですから、今日出席した全員が今おっしゃったように思っているとは私は思いませんし、議員総会が必要であると考えているとは私は理解はしていません。すでに党の意思決定機関である常任幹事会で意思決定していることですので、それをもう少し詳しく言えば常任幹事会で8時間の議論を経て、代表・幹事長に交渉を一任をし、そして交渉の結果も出ているわけで、その結果についても常任幹事会でもご報告をしているわけですから、それを意思決定に瑕疵があったということは私は言えないと思います。
幹事長の立場としては、早く次なる総選挙に向けて挙党態勢でやっていきたいと思っておりますので、いろんな議論があることは自由ですけれども、一旦決まったことをまた覆すようなことであれば、それはいかがなものかと思います。
今日のシンポジウムがそういう趣旨だとは理解してませんけどね。会見の最後になってご質問が出たように、記者の皆さんも合流問題にはほとんど関心をなくしてきてるんじゃないかという感じがしますし、あえて声高に申し上げることはしません。
編集/民主党役員室
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