2006年4月23日(日) 戻るホーム民主党文書目次記者会見目次

小沢一郎代表 記者会見要旨

○衆議院千葉7区補欠選挙結果について

【代表】この度の千葉県第7区補欠選挙について、我が党の太田和美候補の当選が確実となりました。この結果について、まずは千葉県第7区の有権者の皆さま、松戸、流山、野田の市民の皆さんに心から感謝と御礼を申し上げます。

 今回の補欠選挙は初めの頃は、全く選挙戦にならないだろう、問題にならないだろうというような状況下でスタートしたわけですが、多くの皆さんの努力によって、皆で力を合わせて市民の皆さん、有権者の皆さんにご理解を求め、そして大変な激戦で僅かの差でしたが、市民、県民の皆さんの良識ある投票をいただき、勝利をいただいたということ、これは本当に皆の勝利であると考えています。それと同時に、こうして大変厳しい状況下での選挙戦で、私どもに議席を与えてくださった国民皆さまの期待に沿えるように、今後とも、ここにいま並んでいる菅代表代行、鳩山幹事長と3人でしっかりと手をとりあって力を合わせて民主党の先頭に立ち、多くの仲間とともに団結、協力し、そして政権交代を目指して、今後とも政策面で、また日常活動の面においても、全力で頑張ってまいりたいと考えています。

 いずれにしても、今日のこの勝利は、本当に大勢の皆さんの力添えによってもたらされたものであることを、重ねて心から御礼申し上げます。

<質疑応答>

【記者】改めて今回の補選について、どのような位置付けで臨み、今回の勝因についてどのようにお考えでしょうか。

【代表】選挙中にも私も、また代表代行も幹事長も、それぞれの機会に訴えてきましたが、綻びを見せ始めている小泉政治、小泉政権に対する国民の直近の国民の皆さんの評価という面もあったと思います。また選挙という面から捉えれば、今までの補選では民主党が議席を得ることができなかったという事実もあります。その意味において、今回の選挙戦は民主党はもちろんですが、今後の政治の行く末に大きな影響を与える選挙戦だという認識で、お互い皆で臨みました。その結果として、こうした国民の主権者の意思が表示されたことを、我々は大変感謝すると同時に、それをきちんと受け止めて、期待に沿うようにしなければならないと思っています。いずれにしてもこの機会に、我々3人はもとよりですが、民主党がこの勝利によって自信を取り戻し、そして力を合わせて団結して協力すればできるのだという気持ちを皆が共有できたのではないかと思っていまして、そうした諸々の意味で、今後とも我々民主党が本当に国民の皆さんから信頼される政党、政権を担える政党として認められるように、皆で努力していきたいと思っています。

【記者】今回自民党は小泉総理も応援に入りましたし、国民的に人気の高い安倍官房長官も何度も現地入りしました。そうした戦術を自民党は行う一方で、民主党が低い投票率でそれに勝ったということで、今後自民党に対してどのような形で攻めていくか、選挙の影響も合わせて教えてください。

【代表】私自身の認識は、今日の日本の政治に対しては、国民はほとんどの人が不満を持っているし、将来に対する不安を持っていると思います。したがって、これを打開してくれる政治、政党を臨んでいるのだと思います。今まで民主党が昨年も含めて政権を取れなかったのは、国民がまだ十分に民主党を政権党としての信頼と認識を持ち得なかったというところにあるので、自民党政治に対する評価も国民の間では「これでは駄目だ」ということは固まっていると思います。要は、あとは民主党自身の問題ですから、先ほどから申し上げているように、我々自身がきちんと国民の期待に応えうるように、皆で力を合わせて努力していくと。その中から道が開ける、すなわち国民の信頼をとることができると思っていまして、自民党云々というような認識は持っていません。

【記者】来年の参院選に向けて、今回の選挙で勝ったことは、どのような弾みになると受け止めているか、お聞かせください。

【代表】まず第一義的には、何度も繰り返しになりますが、我々民主党の議員、党員全てが、皆で団結して力を合わせて一生懸命行えば、国民の皆さんの信頼を勝ち取ることができるのだという認識を、今度の選挙の勝利を与えていただいたことによって持てるのではないだろうかと。また、そう持たなくてはならないと思っていますし、今回は全国のうちの1選挙区ですが、民主党も大変厳しい状況の中からよく力を合わせて、こうして国民の皆さんの信頼を得られるような政党として見られるように、今回の選挙戦がきっかけになればいいなと私は思っているので、党としても、また国民レベルでの評価としても、大変貴重な意義のある勝利だったと思います。

【記者】太田候補について、選挙期間中、スキャンダル的な話もありましたが、それについては今回の選挙戦で影響があったという認識はありますか。

【代表】意図的なそういう宣伝や一部の報道もあったと思いますが、有権者の皆さん、主権者の皆さんは、トータルの評価として我々民主党を、そして太田和美候補を決定し、勝利を与えてくださったのですから、そのことをきちんと我々は受け止めて、今後の政治に役立たせていくことに尽きると思います。

編集/民主党役員室

参考:2006/04/23 衆議院千葉7区補欠選挙結果について(党声明)


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