2001年9月2日 民主党岡山 全党員集会資料 |
参議院選挙総括案
I 参議院選挙をどうたたかったか
(1) 参議院選挙闘争宣言
民主党岡山県連は、第19回参議院選挙を目前にした2001年5月26日、第6回定期大会を開き、次のとおり参議院選挙闘争宣言を採択しました。
巨額の税金をつぎ込んでも一向に回復の兆しを見せないわが国の景気。長引く不況。膨れつづける借金の山。そして、将来への不安。 一部の者の利益しか考えず、国民のためには何も変えてくれない政治に、国民は失望し、あきらめを感じていた。 今度の自民党総裁選挙は、国民が抱いていたそんな政治への諦めから、「何かが変わるのでは?」という一縷の希望の火をともす結果となった。 しかし、この自民党の中での小さな政権交代は、失言を重ね大変な不人気であった政権の顔が、少々自分の言葉で政策を語れる顔へと、表紙が変わったに過ぎない。 さらには、「改革」をお題目のように唱えているが、その具体的な中身については、未だ明かにされていないのが現実である。 小泉内閣に代わっても、自民党の利権政治の本質は全く変わっていない。民主党でなければ、この悪しき政治を打破できないのである。 民主党は、この異常なまでの内閣支持率に怯むことなく、「最良の国、日本の創造」「すべての人に公正であるために」という、改革の理想の旗をかざし、この厳しい参議院選挙を戦わなければならない。 ここ岡山での我々の相手は、自民党利権政治の中枢を担う最大派閥の現職大臣であり、派閥の既得権益を死守するために森前政権から留任した大臣である。 この閉塞した日本の状況を打破し、硬直化した日本のあらゆるシステムを改革できるのは、永田町にあっても普通の人の感覚を忘れていない我々民主党と石田みえ候補だけである。 我々は、真の改革の担い手が誰であり、改革の足を引っ張るのは誰であるのか? 岡山県民に判断のための材料を明確に示し、岡山から日本を変えるための一票を投じてもらおうではないか。 国民は、自分たちの一票の積み重ねが政治に変革を起こせること、政治を「変わるはずのない」ものでなく「変わるかもしれない」「変えることができる」ものなのだということを、近年の政治動向などから経験した。 我々は、その経験による国民の意識変化をチャンスとしてしっかりと掴み、参議院選挙を果敢に戦いぬく覚悟である。 保守王国ここ岡山で我々の擁立する石田みえ候補は、政治を常に身近な暮らしの目線で考え、生活者の政治を実践してきた議員である。石田みえ候補の訴えるキャッチコピー「変わる勇気と代える決断」は、必ず県民の心を揺さぶり、共感を呼び、日本を変える大きな役割を果たすと確信している。 岡山が変われば、日本が変わる。 女性の元気が日本を変える。 我々の手で、日本の政治を変えようではないか。 |
私たちは、参院選を終えた今もこの考え方は、基本的には正しかったと考えます。しかし、現実の結果は惨敗に終わりました。この選挙の中で、いくつかの重要な反省点も指摘されています。その一方で、新しい動きも生まれています。これら一つ一つを厳しく分析する中で、次への展望を切り開きたいと思います。
(2) 県連の取り組み
(3) 岡山県選挙区における他党の動向
自民党、共産党、自由連合がそれぞれ公認候補者を擁立しました。一方、自由党は石田みえを、公明党は片山虎之助(自民)をそれぞれ推薦しました。社民党は中央段階の4党選挙協力合意がありましたが、石田推薦に至りませんでした。
II 参議院選挙の結果と総括
(1) 選挙結果
参議院選挙は7月12日(木)公示、29日(日)投開票の日程で行われました。
改選124議席のうち、自民党が65議席、公明党が13議席、保守党が1議席を獲得した結果、連立与党は計79議席となり、非改選議席を合わせて過半数を維持しました。
一方、民主党は46都道府県選挙区で公認・推薦候補者を擁立し、2〜4人区では新潟・広島を除くすべての選挙区で議席を確保しましたが、1人区で2勝25敗(うち民主党公認は全敗)の結果に終わりました。3年前12議席を確保した比例区は8議席にとどまり、非拘束名簿方式への取り組み等について、抜本的な見直しが求められる結果となりました。
しかし、小泉ブームという逆風のなかでも、改選22議席を上回る26議席を獲得し野党第1党として踏ん張れたことは一定の成果であり、次期総選挙勝利と政権交代の実現に向けて、反転攻勢のための橋頭堡は確保できたものと考えます。
(2) 県内の選挙結果データ(「衆」は2000年6月の総選挙結果)
☆県選挙区選挙 | ||
・投票率 | 55.51%(男 55.07% 女 55.92%) | |
「衆」 | 62.00%(男 61.39% 女 62.55%) | |
・ 得票数 | 今回 | 「衆」 |
民主党 | 236,612票(28.77%) | 268,667票(28.90%) |
自民党 | 501,383票(60.95%) | 561,864票(60.43%) |
共産党 | 67,705票( 8.23%) | 88,737票( 9.54%) |
自由連 | 16,853票( 2.05%) | |
社民党 | 10,477票( 1.13%) | |
合 計 | 822,553票 | 929,745票 |
☆比例代表選挙 | |
・投票率 | 55.51%(男 55.06% 女 55.91%) |
「衆」 | 61.97%(男 61.35% 女 62.53%) |
・ 得票数 | 今回 | 「衆」 | |
民主党 | 130,612票(15.81%) | 206,454票(22.18%) | |
自民党 | 357,413票(43.28%) | 356,476票(38.30%) | |
公明党 | 158,108票(19.14%) | 154,142票(16.56%) | |
共産党 | 55,277票( 6.69%) | 84,353票( 9.06%) | |
社民党 | 39,615票( 4.81%) | 69,895票( 7.51%) | |
自由党 | 38,002票( 4.60%) | 57,181票( 6.14%) | |
自由連合 | 7,994票( 0.97%) | 2,365票( 0.25%) | |
保守党 | 17,015票( 2.06%) | ||
二院クラブ | 8,100票( 0.98%) | ||
自由と希望 | 4,329票( 0.52%) | ||
新社会党 | 3,805票( 0.46%) | ||
女性党 | 3,686票( 0.45%) | ||
新風 | 845票( 0.10%) | ||
合 計 | 825,696票 | 930,866票 |
参院選総括について今日まで出された意見
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