2004年1月31日 民主党岡山 第9回定期大会議案書

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第3号議案 2004年度活動方針案について

1.我々をとりまく情勢

小泉政権が打ち出した構造改革が2004年度の予算案では骨抜きとなり、自公政権によるイラクへの自衛隊派遣が民意を無視して強行されようとしています。一方で、年金や福祉、税負担の増加など、国民にとっては極めて深刻な年明けとなりました。

地方財政も深刻の度を増し、雇用不安や犯罪の増加ともあいまって、将来の安心が描けない生活者の閉そく感は極度に高まっています。

(1)2大政党体制による政権交代の実現
今回の総選挙は、政権交代に向け闘われ、40議席増という躍進となりましたが、政権交代はできませんでした。今回の参議院選挙は、政権交代へ向けた大きなステップにしなければなりません。

(2)マニフェストの進化
政権交代のための具体的政策であるマニフェストは、国民に大きく支持されました。それは、自民党の現在の政治が、社会情勢に的確な政策を示しきれていないためでもあります。引き続き、着実に生活実感が得られる内容に発展・進化させなければなりません。

(3)小泉政権の反動化
小泉政権は総選挙で過半数を得るや、イラクへの自衛隊派遣を強行決定、年始には靖国神社に初詣と称し参拝し、ますますその反動ぶりを強めています。

世界平和の構築とイラク復興人道支援については、アメリカの単独行動主義を改め、国連中心の支援になるよう日本が引き戻さなければなりません。

(4)国民の負担増
年金制度の抜本的見直しの先送りにより、今後国民には、掛け金の増加と給付の削減という二重の攻撃がかかってきます。また、医療負担の引き上げとともに、税制においても、高齢者の年金に対する新たな課税など、長期自民党政権の失政が国民生活を追い詰めています。

民主党は、これらの問題に対しても、先のマニフェストで示したように、対案を提示し、国民的議論を巻き起こします。

(5)「創憲」のイニシアティブ
自民党の保守勢力を中心に、国際テロの危険や自衛隊の海外派遣などを悪用して、改憲の動きが活発化しています。

これに対して、民主党は先の定期大会で、憲法制定60年に向け、「論憲」から「創憲」を掲げて、人権や政府の役割、外交問題など、広く国民的議論を巻き起こすことを提唱しています。


.各種選挙への取り組み

(1)衆議院議員選挙
昨年11月に行われた衆議院議員選挙は、マニフェストを掲げ、政権交代を訴えて闘いました。その結果大きく躍進し、2大政党化へとスタートしています。

今回の総選挙の結果をふまえ、いつ解散総選挙があっても対応できるよう、万全の体制をつくる必要があります。

(2)参議院議員選挙
今年の参議院選挙は、政権交代への足がかりをつかんだ先の衆議院選挙に続き、次の総選挙で政権交代を実現するための基盤を確立する重要な選挙となります。

政権構想を展望する民主党は、一人区(全国27選挙区)の小選挙区での勝利が不可欠です。何としてもこの闘いを勝利し、ホップ(前回の衆院選)、ステップ(今回の参院選)、ジャンプ(次の衆院選)しなければなりません。

そのため、岡山県連の総力を挙げた取り組みとしなければなりません。

  1. 岡山県選挙区選挙
    本年7月11日に執行される第20回参議院選挙の岡山選挙区では、前回から定数が1名の全国最大の小選挙区となっています。

    民主党の候補者として、岡山では参議院議員の江田五月県連代表を決定しています。

    今次参議院岡山選挙区は、候補者の戦いではなく、総自民対江田の構図に位置づけられ、大変厳しい選挙が予想されます。

    衆議院議員およびその候補との連携、各総支部との一体的な活動を行い、第1区総支部から第5区総支部までの選対の確立とともに、県内78市町村(岡山市・倉敷市は学区選対)での地域選対、自治体議員との協力を積極的に図ります。

    また、具体的な取り組みとして、江田ポスターに続き、3連ポスターの掲示など、情報戦も有利に進めます。

  2. 参議院比例代表選挙
    選挙区選挙と比例代表の連携を強力にしなければなりません。

    前回比例代表選挙は大変厳しい闘いでした。前回、縦割り選挙のマイナス面が大きかった選挙の反省にたち、選挙区を前面に打ち出すなど、必勝を期すため、選挙戦の効果的な戦略を検討します。

  3. 連合岡山との協力体制
    連合岡山とは、定期協議等を通じて、比例代表選挙必勝に向け選挙体制を一体化して闘うことを提案します。


(3)首長選挙

  1. 倉敷市長選などのとりくみ
    4月25日には、県内第2の都市である倉敷市長選が執行されます。現在3人の予定候補の名前が挙がっていますが、民主党として市民の声に応えてどう選挙に臨むのか、当該総支部との協議をはじめ、連合岡山の議論経過もふまえながら対応します。

    また、倉敷市に先立って、備前市では3月28日に、笠岡市では4月18日に市長選が執行されます。当該総支部の意向をふまえて、対応を急ぎます。

  2. 岡山県知事選
    11月11日には、岡山県知事の任期が切れます。

    県知事選挙については、過去の取り組みの経緯と、今までの県政の動向を分析した上、早急に党としての対応を決めます。

(4)地方選挙
統一自治体選挙の年ではありませんが、町村段階では、多くの首長選挙、議員選挙が行われます。これらの選挙に対しては、民主党の応援団を増やすという観点から、当該総支部と協議しながら、積極的にかかわっていきます。


3.県連活動の具体的取り組み

(1)党組織・活動の充実・強化

昨年の総選挙での民主党の躍進や、その後の支持率の推移を見ると、いま民主党には追い風が吹いています。民主党岡山県連にとっては、この追い風を生かすことが急務となります。そのためには、各ステージでの日常活動の強化がなされなければなりません。

  1. 党員・サポーターの獲得強化
    2002年は、党代表を選ぶため、大幅な党員・サポーターが増えました。昨年は訴える力が弱く減少いたしました。

    日常活動は、何といっても党員・サポーターです。先の総選挙を闘う中で、それぞれに痛感したことは、圧倒的な組織力の弱さでした。党員が一人の党員を作る…、倍増です。

  2. 県連・総支部体制の強化
    各総支部は、先の総選挙必勝のため、活動を強化してきました。

    参議院第1総支部の体制を強化し、全県の総支部の確立を図ります。また、第1〜5区の総支部は、参議院第1総支部と連携し、活動を一体化します。

  3. 党内外の意見の反映
    党員・サポーター、および党外の市民・県民の意見が反映できるよう、各種の「ご意見を聞く会」を、各地域で開催します。

  4. 広報活動の強化
    民主党機関紙「プレス民主」の拡大をはかるとともに、岡山県連のホームページ、メーリングサービス、ファックスニュースなどの広報活動を強化します。

  5. 広報板・政治活動ポスター
    民主党広報板・政治活動ポスターの飛躍的増大をはかり、党活動の宣伝に努めます。そのための目標を設定し、また費用助成制度も継続します。

  6. 女性・青年対策
    女性や若い人との交流を深め、ネットワークを広げるために、各種イベントの企画、参加、協力をすすめます。また、今月結成されたクラブデモクラッツ中国と連携しながら、県連の青年組織を新たにスタートします。

  7. 街宣活動
    県連宣伝カーによる街頭宣伝活動を強化します。さらに各総支部の街頭宣伝活動を強化して、県内各地で街宣活動が常に行われているようにします。また、屋内でのミニ集会等を強化するため、関係器材も整備します。

(2)自治体議員の拡大
今回の統一自治体選挙の反省をふまえて、3年後の岡山県議選や各市議選などの候補者発掘にすみやかに着手します。県内78市町村の自治体に、民主党公認・推せん・支持・支援議員がいるように、県内の自治体選挙に積極的に取り組みます。あわせて、新人の支援等を検討します。

また、連合岡山の組織内議員をはじめとして、現職自治体議員の入党をすすめます。そのために、議員党費のあり方について、検討を行います。

さらに、無所属の自治体議員とのネットワーク構築のために、政策研究、勉強会開催などを積極的にすすめます。

(3)市民・県民参加の講演会・勉強会の開催
市民・県民の関心の高いテーマをとりあげて、広く市民・県民が参加できる講演会や勉強会を随時開催します。

(4)地域からの政策提言と政策実現
政権交代のため、民主党はマニフェストを掲げました。自民党の政策の無さにより、姿勢は評価されました。内容を理解してもらうためには、地方版、岡山の政策が肉付けされなければなりません。そのため、「岡山マニフェスト」作成に向けて、プロジェクトチームを設置します。


2004年1月31日 民主党岡山 第9回定期大会議案書

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