第1号議案 民主党岡山県連 2006年度活動方針(案)
はじめに
わが民主党の最大の使命は、二大政党制を確立し、政権交代によって日本政治を改革することにあります。
県内衆議院小選挙区で2議席を獲得した今、私たちはこの基本理念に立ち返り、謙虚かつ堅実な努力を継続しなければなりません。
当面の目標は、来年の統一地方選、参院選での勝利です。
2006年は、その基礎固めの年。民主党岡山県連は、左と右にウィングを広げ、県内の進歩的な勢力と広く連携を図ります。また、連合をはじめとする労働界はもとより、経済・文化・社会の各種団体と開かれた対話を進め、政策(マニフェスト)のクォリティを高め、同時にそのリアリティを追求していきます。
目標を達成するため、私たちは県連機能の強化・改革を選択しました。
現状に止まっているかぎり、私たち民主党に明日はないからです。
1.我々をとりまく情勢
民主党は、先の総選挙で結党以来初めて、改選前議席を大きく下回る敗北をしました。「小泉劇場」が展開される中で、民主党が存在感を十分に発揮できないままに選挙戦が進んだ結果、二大政党制の確立と政権交代を望む多くの県民の期待を裏切ることとなりました。
選挙後、衆議院の3分の2を超える巨大与党が出現し、郵政民営化法案の再度の提案・可決をはじめ、社会保障制度の見直し、サラリーマン増税など、様々な分野で数の論理が横行しようとしています。
その一方で、格差の拡大は広がり、「勝ち組」と「負け組」が生まれました。BSE問題、防衛施設庁の官製談合、ライブドア事件、マンションの耐震偽装問題の「4点セット」に象徴されるように、小泉政治の「影」そして「闇」が国民の安全と安心を深刻に脅かしています。私たち民主党は、この「影」と「闇」に光を当て、生活者、納税者、消費者の立場に立った地域主権の国家を創ることを目指しています。
外交においても、小泉政権は米国一辺倒で戦略を持たず、日本の外交は数々の空白を生じ、機能不全に陥ってきました。靖国神社参拝問題においても、日本の国益が大きく損なわれています。
民主党は、対案を示し、提案をかざして、与党と対峙します。本物の改革を実現できるのは誰なのか、今こそあきらかにしなければなりません。
県民から信頼され、期待される政党へ再生するためには、政策のクオリティだけではなく、リアリティも必要です。常在戦場という意識に立ち、全ての党員・サポーターが日常活動に汗を流すことが求められています。
県内情勢
市町村合併が進み、振興局制度が変わり、市町村への権限委譲が進んでいきます。行政サービスは県民により身近なものとして定着されなければなりません。真の地方自治の推進のため、検証が行われなければなりません。
2.各種選挙への取り組み
1)2007年の決戦について
(1)第21回参議院議員選挙
公認候補者が辞退し、岡山市長選挙へ出馬したため、早急に新たな候補者を擁立しなければなりません。
(2)地方首長選挙
市町村合併に伴う市長選挙については、総社、新見、赤磐で推薦候補が勝利をおさめました。しかし、支援した岡山市長選挙は敗北に終わりました。今後実施される選挙には、民主党の応援団を増やすという方針で、積極的に関わっていきます。
(3)県議会議員選挙
市町村合併の進行に伴い、選挙区の見直しが必要です。民主党は民主・県民クラブと共に見直し案の提出や宣伝活動に取り組んできました。その成果もあり、県議会では、2月議会ないし春までの決着を目途に検討がなされています。行政区域に合った選挙区の実現と1人区の削減をめざします。
候補者擁立や選挙協力については民主党岡山県連の主体性を発揮しながら進めていきます。
(4)地方議員選挙
市町村合併に伴う自治体議員選挙では、大きな成果は上がっていません。来年の統一地方選挙に向け、ウィングを広げていくことを基本姿勢としつつ、日常活動を強め、各自治体1人以上の候補者の擁立を図ります。
3.県連活動の具体的取り組み
1)党組織・活動の充実・強化
(1)県連・総支部体制の強化
総支部長がいる2,4,5区は、さらなる基盤整備を行い、次回総選挙で勝利しなければなりません。そのために日常活動を強め、県民に政策を提言し共有できる活動が必要です。
1,3区も存続し、代表不在でも組織が緩むことなく活動が継続できるよう整備します。
(2)広報宣伝活動の強化
民主党機関紙「プレス民主」の購読拡大をはかるとともに、岡山県連のホームページ・ファックスニュースなどの広報活動を強化し、時宜を得た街宣活動を実施します。
具体的には、岡山県連に所属する自治体議員による日中の流し街宣や、「プレス民主」岡山県号外の月1回発行に取り組みます。
(3)民主党広報掲示板・政治活動ポスター
民主党広報掲示板設置・政治活動ポスター掲示の拡大を図り、党活動の宣伝に努めます。数値目標を設定し、費用助成制度も継続します。
本部に対し、有効なポスターの作成を要請し、活用します。
(4)女性・青年対策
女性や若い人との交流を深め、意見を反映させていくために、基本政策勉強会を中心とした企画への参加者数の増加に取り組みます。
(5)連合岡山との協力体制
連合岡山との定期協議を実施し、綿密に情報を交換します。連合岡山政治センター、民主党岡山県連常任幹事会には互いに参加し、情報交換や提言を行います。事務局レベルでも日常的に情報交換を行います。
(5)連合岡山との協力体制
来年の地方統一選、参院選を見据え、「おかやまマニフェスト」の検討・学習会の開催など地域の実情に即した政策提言活動を進めます。