HPをあけてみたらけっこう盛り上っていてびっくり!
相澤 真
2000年8月3日(木)
超多忙の合間を縫ってマキャベリ2世さんに触発されて久しぶりに『君主論』を読みました。ついでに、旧陸軍の異才石原莞爾の『絶対戦争論』も読みました。
彼らはいずれも先読みのできる体制内改革派官僚でした。だからこそ「欧州は王道。東洋は皇道。八紘一宇の理想郷をつくるには、理想の皇道が必要だ。しかし、そうでない皇道もある」と叫ぶことが石原は出来たのですし、「オスマン・トルコのようにまったく異なる統治を行っている王国を占領し統治するには、まずは徹底的に相手の習俗風習を破壊し尽くすことが、王家の血統を絶やす以前の絶対条件だ」とマキャベリは説くのです。
都市のあるいは自立した市民の政党・民主党にとって、公共土木工事という甘い蜜にむらがる生活者が多い土地柄はイタリアから見た、オスマントルコのようなものではないでしょうか。であれば、今までのマーケティング戦略と戦術を徹底的に破壊殲滅し、まったく新しい考えかたで組織、人事を一新し、出なおすくらいのことをしないと、いつまでたっても岡山の土地柄は自立心のない、行政への依存体質の強い、「統治客体意識」(橋本内閣の行政改革会議の前文)ばかりの県民性になってしまいます。
岡山民主党は、まず、非常に不遜なこといいますが、自らの統治客体意識と決別するべきです。そして、市民の自立を促すために徹底した対話型の辻説法をするべきです。それができるのは、新しい血だと思います。すなわち人心一新。もし、それができないのなら、旧体制派の方々は、本当に謙虚に徹底的に今までしたことのないマーケティング戦略・戦術を学ぶことをしてください。
京都6区の玉置さんと山井さんは非常に参考になります。あそこでは、山井さんが謙譲の美徳を発揮して、5年8ヶ月運動していた選挙区を玉置さんに譲った。コスタリカ方式なのか単純に山井さんが折れたのか知りません。しかし、ちょっと彼の本読めば、山井さんのほうが今の民主党にとって必要(玉置さん読んでいたら失礼!)な人材であることはわかります。
「高齢者の雑巾となる」ことを標榜している。まったくもって福祉の専門家である。社会保障の政策アイデアはポンポンでてくる。そんな人が,NISSANの労組票に頼る候補に席をゆずったのです。もし、有権者が「統治客体意識」を無くして行けば、行くほどこうした候補者への評価がそのまま票になるのでしょう。私は山井さんは、けっこう男を上げたなと思うんです。
岡山民主の中には、「譲る=自らは捨石になって最適な結果を得る」という意識はありますでしょうか?見てますよお。統治客体意識の弱い主体的な国民は・・・。