河田英正の主張 |
2000/10/31 憲法草案に関わったベアテさんがやってくる
憲法についてその改正の是非の論議が国会でも始まっています。民主党鳩山代表もいろいろと意見を言っているようです。この憲法草案作成に直接関わったベアテさんが岡山にやってきます。当時の生き生きとした草案作成の議論の一端がきけるのではないでしょうか。既に他の方からこの欄で11月25日に開催されるベアテさんの講演会について紹介がありました。重ねて、是非参加して憲法について考えていただきたくご案内いたしました。
憲法は小学校、中学校、大学と内容はともかくも存在と役割については学んできました。今から30年前、私が司法試験の勉強をしていたころ、繰り返される憲法の勉強はあまり好きになれませんでした。なんとも新鮮味のないものでした。そんな時、古本屋で、時の法務大臣で憲法草案作成作業にあたっていた金森徳治郎が書いた「憲法随想」を手にしました。昭和22年発行のものでしたから茶色に変色したぼろぼろの紙でした。しかし、その中身は興奮と喜びにあふれたものでした。「見えた、見えた、目が見えた」憲法という新しいレンズを身につけ、物がよくみえるという感激に満ちた文でした。今、このレンズに曇りが生まれてきています。今一度、このレンズをゆがみなく磨いていくことが必要です。この本を読んで、憲法の勉強が好きになりました。憲法が得意科目となり、翌年司法試験に合格しました。
ベアテさんの講演を是非聞いてください。憲法の歴史の感激を味わえると楽しみにしています。11月25日午後2時から農業会館です。
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