河田英正の主張

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2001/05/23 やった。ハンセン控訴断念!

午前中、東京で小泉首相との面会し、控訴断念をせまるために原告の方々と連絡を第2衆議院会館で待っていた。今朝の新聞は各種新聞は一斉に控訴の方針確定かのような報道であった。特に朝日新聞は、控訴して年金制度を新設するなどという記事を一面に載せ、控訴の地均しの役割を果たそうとするなど、原告団の怒りと重苦しい雰囲気の中、最後まで戦うという強い希望をもって国会議員への要請活動をしながら首相との面会の報を待っていた。

結果は、すごいことが起きた。この国はまだ捨てたものではない。私の事務所の弁護士2年目の上田弁護士はここ一ヶ月ハンセンにかかりきりとなった。特に熊本判決以降は控訴させないためにあらゆることをやろうという原告、弁護団の方針で連日睡眠時間を削っての活動であった。短期間に百数十名の追加提訴の資料をつくりあげた。この事件は彼女のこれからの弁護士としての生き方にも大きな影響を与えたものだと思う。こうした場面に立ち会い、役割をはたすことができることが弁護士としての醍醐味である。

この控訴断念は、原告、弁護団の活動によるものであるのは当然であるが、これを支えた世論の支えが重要な役割を果たしたことはいうまでもない。国会内においては、江田議員が中心となって議員懇談会をたちあげ、国会のなかでの世論づくりがなされた。歴史が動くとき、その場その場で必ずキーマンとなるべき人がいる。今回の働きはそんな力をもっていたのではないかと思う。今後の政治の場での決着にむけてさらにがんばってください。

私は、今、登別にいる。明日のある集まりで、廃棄物問題について報告することになっている。21世紀の環境問題についてなんらかの役割が果たせればとのおもいから引き受けたものである。しかし、きょうは、うれしいというより興奮している。


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