河田英正の主張 |
2001/09/18 絵本 なぜあらそうの
はっとする絵本に出会った。
なぜあらそうの BL出版 ニコライ ポポフ画である。
その絵本には1字の字もない。絵だけである。
きれいな野の花が咲いている原っぱに1ぴきのかえるが一輪の花を摘んでもっている。そこへ、ねずみが1匹やってきてその一輪の花を奪った。かえるは仲間3匹を引き連れてねずみをやっつけてその花をとりもどした。しかし、ねずみも負けてはいない。武器をもってかえるよりも多くの数の仲間をひきつれて戦いをいどんでいった。だんだんとその戦いはエスカレートして、ついには、美しい花の咲いていた原っぱは荒涼とした戦禍の跡となった。
それだけの物語である。単純ですが、戦争の本質が描かれていると思いました。子どもたちはこの絵本を見てどのように感じているでしょうか。私たち大人も考えさせられる内容の絵本でした。日本では昨年出版されたものです。
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