河田英正の主張 |
2001/11/17 これが司法改革か 河田憲一郎
私は先日司法試験に最終合格を果たし、学院長をはじめ大学の法学部の先生方に挨拶に行きました。話題は法科大学院一色。
ちなみに私の大学は今年4人しか司法試験に受かっていません。そのうちの一人である私は法学部ではありません。法学部から合格したのは3人ということです。こんな成績しか残せないうちの法学部が、知名度と財力で法科大学院を作るということはどういうことでしょう。
いままで法曹教育に対してあまりに無責任であった大学が、法科大学院を武器にえらそうにのさばることが司法改革ですか?今まで訴訟をやったことすらない教授陣が今の司法試験は机の上だけの理論に過ぎないと批判するのはどうでしょうか。
市民のための司法改革であったはずです。最近の司法改革はいつのまにか国民は置き去りにされ一部の大学と教授の集まりである狭い世界にゆだねられてしまっています。
こんなのが本当に司法改革なんでしょうか。だいたい、2年間で今の司法試験合格者以上の実力のある人を年3000人も作り出すことができる教授がいたらつれてきて欲しい。この構想自体が机上の空論でしかないです。私は今の司法改革に非常に怖いものを感じます。
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