河田英正の主張

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2001/12/30 16万件を超える破産申立件数

今年の全国の破産宣告申立件数は16万件を大きく超えたようである。平成元年が約1万件,平成9年が8万件弱と言う経過をみればその増加が顕著であることが際だっている。

私も,12月だけで10件を超える破産宣告の申立をした。うち,6件は生活保護世帯若しくは身障者の方で法律扶助の必要のあるものであった。企業の倒産に伴うものもあった。日本の経済構造のどこかが狂ってしまっていると思わざるをえない。27日にはリストラにあった人の地位保全の仮処分審尋があった。働く者の権利が極めて軽くなってしまったことを感じさせられる事件である。なんだかリストラがあるのが当然で,それを争うのが特殊であるかのごとき風潮が司法の場にも生まれつつあるからだ。そして,その影響は数字として失業率のアップ,4万人は優に超えていると思われる自殺者の増加(特に経済的理由の自殺が増加)として表れている。

こんな世の中です。「下品」な書き込みがいらだたしく入り込むのも分からないではありません。しかし,だからこそ他人の批判,中傷に終わらないでこの掲示板に参加している人たちが一人一人何ができるか積極的な提案と行動に結びつけていくことが必要です。この掲示板は,いわば江田議員の外にオープンにされた庭です。それなりのエチケットは守っていきたいですね。やっぱり自民党にはまかせられないのですから。


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