河田英正の主張

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2002/03/04 船戸先生   河田直子

今日の参院予算委員会参考人質疑は、この間の田中、鈴木両議員のときと同様に、関心をもって視聴しました。

船戸良隆氏は、私どもの教会の子どもたちを中心に、毎月アルミ缶を集めるなどして協力している、アジアキリスト教教育基金(略称ACEF)の代表でもいらっしゃるのです。バングラデシュの子どもたちの教育のために、寺子屋を作ろうというボランティア団体です。現地の団体とも協力しながら、立ち上げてすでに12年ほどになります。娘も現地を訪問したりして、船戸牧師にも大変お世話になりました。そういう経緯もあるので、特に関心が深かったのです。

さて、大西さんや、船戸先生の答弁、また意見表明は、非常に端的で無駄のない内容でしたが、質問する議員はどうだったでしょうか…。何が聞きたいのかわからない質問、すでに聞いたことの繰り返しの質問、全く…忙しいお二人を喚んでおきながら、失礼な質問も多々あったように思われました。

いかに、議員という方たちが、修飾語の多い質問に慣れていることか、また発展途上国の現地での実際の苦労を体験していないのみならず、想像力が貧困であることか、ということが、よくわかるときでしたね。失礼な質問にも、常に誠実に答えていた大西氏は、立派だったな、という印象をうけました。

船戸先生が何度もくりかえしておっしゃっていたように(だんだん熱っぽく語られるのは、いつものことで…)、NGOのボランティアはけして良いことをしているとか、善意の団体だからという甘えは許されないということも、どれだけ議員の方々に真摯に聞いてもらえたのか、と疑問です。国際関係のお世話をしていると、議員は落選するようだが、選挙区ではぜひこういうNGOの活動についても、伝えてほしい、といったこともおっしゃっていましたね。

江田さんも触れていらっしゃいますが、佐藤道夫氏の質問には、落胆し、なにが聞きたいのか、疑問だけが残りました。一体に、議員は自分の意見が先にたって、肝心の質問時間が少ないように思われます。なんとかしてほしいですね。国政報告会じゃないんですから…。

11日の鈴木議員の尋問には、このあいだの社民党女性議員のように、YESか、NOか、と迫る質問をしてほしいものです。


河田英正の主張

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