河田英正の主張

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2003/10/19 憎しみの再生産、復興支援金拠出と自衛隊派遣

日本が戦争を放棄してからのこの半世紀のあいだ、常にどこかで戦争をし続けてきているアメリカ。

最大の核兵器保有国で、唯一戦争でこの大量無差別殺戮兵器を使用した国アメリカ。

武器の製造販売を有力なビジネスとし、世界各地に殺戮兵器を売り歩いている国アメリカ。

アルカイダがそうされたようにある時は支援し、またあるときは正義の御旗をもって徹底的につぶしてしまう、ご都合主義のアメリカ。

宗教であれ、文化であれ、アメリカの意にそぐわなければこれを否定し、民主主義の名の下に破壊していくアメリカ。

今回のイラク攻撃には正当な理由などなかったことは今や世界の人が認めている。しかし、謝罪もなく反テロと言う名目で破壊と占領が続いている。

こんなアメリカの要請で莫大な資金と憲法抵触の恐れのある自衛隊派遣を決定した。日本はどこまで品格のない国に成り下がってしまったのか。

インドの作家アルンダティ・ロイのエッセイ集「帝国を壊すために」が岩波文庫から出版されている。戦争と正義をめぐるエッセイとの副題がついて、9.11以降のイラクに対するアメリカの動きを国家がその国民になしうる最大の暴力行為であると事実を分析している。 


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