河田英正の主張

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2004/01/04 ホームレス支援

江田さんが2日の夜に行かれた「ホームレスの宴会ふう」の集まりは正にホームレスの新年会でした。年末,年始はレストランなどが休日となり,ホームレスの人々にとっては正に食糧危機の時です。その時に何かお正月を祝う楽しいイベントがやれたらなどという思いつきで急遽,数人の有志によって企画されたものでした。

リストラで職を失い,求職活動をしながらホームレス生活をしている若者,癌の治療を中断してホームレスになっている人,どんな事情か父・娘でホームレス生活をしている人様々であるが世間に気遣いながら橋の下,公園などの片隅で生活している。しかし,きれい好きの行政は容赦なくこれらの住処を清掃して寝ることさえもできなくしてしまっている。

毎年,この時期,私の所属するボランティア団体はホームレス支援活動に参加しきた。月2回ではあるが暖かいカレーとコーヒーを配り,必要な方には毛布,薬を配布し,緊急事態の支援の体制を準備するという活動である。活動のたびに元気で生きていることを互いに確認できることは喜びである。大きな政治の力だけしかこれらの問題の根本解決ができないのかもしれないが,目の前の人々の今日の命を守り,生きる喜びを少しでも感じていただける力になっているのではないかと思っている。

社会的弱者には生きにくい世の中である。不況の嵐はまだ収まりそうにない。巨額な軍事費を費やしてイラク支援という暴挙についにでてしまった。軍事国策神社靖国に参拝することを初詣などと言い切る首相,もっと「やさしい国家」でいて欲しいと願う。


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