斜め後方からみたO高校事件
7月6日 午後10時すぎ、某報道記者からTEL。少年が秋田県で逮捕されて今夜岡山に護送されてくるとのことで、コメントを求められる。そんなことができる立場ではないと説明。弁護士片ッ端からあたってみてるのかな?
7月7日 V弁護士が少年に面会に行く。牛窓警察署に雲霞のような報道陣が集まっていて、Vさん到着早々取り囲まれ、建物に入れない。「後で記者会見する」と約束してやっと通してもらえたとのこと。
7月8日 某新聞が、少年の日記の内容をスクープ。他のメディアには載ってないところをみると、捜査サイドからの意図的リークだな?
7月9日 日曜日だが、某市民団体の用件で、V事務所で電話番。いや記者さんたちが来るわ来るわ。これじゃVさん仕事にならないな。
7月13日 夕刻から別件でV事務所で打ち合わせ、9時ころ終わって外に出てみると、なんと某メディアの記者お二人が事務所の外でVさんを待っていた。「夜討ち朝駆け」そのまんまだ。Vさんは真面目で律儀だから、言えるだけのことは「記者会見」でとっくに言っているはずだ。Vさんはていねいに受け答えしていたが、私ならキレてるね。
報道陣全員にお尋ねしたいのですが、あなたがたにとって、事件の真実をみつけることと、他社を出し抜くことと、どっちが本でどっちが末なんですか?あなたがたの書かれることばには、あなたがたの姿勢がにじみでるはずです。子どもたちはそれを大人社会の本音として受け取るでしょう。それとも、彼らが何も感じないほど鈍感だとお思いなんですか?
7月16日 高校野球県予選開会式。娘(某高校野球部マネージャー)が帰ってきてプリプリして言うには、お偉方3人がそれぞれ15分くらいずつ、「高校野球が原点に戻る」ことを、事件のことには全然ふれないで(これはこれで一種の名人芸だ)演説された。炎天下でそれを立ったまま聞いていた球児が5人、日射病で倒れた。(もちろん、そんなことは報道されてない。)おまけにその演説がどれも「○○先生の授業よりもっと下手で退屈だった」とのこと。教育的にはマイナスのインパクトしかないような気がする。空母だったらこんな仕打ちをされたらかえってグレちゃうね。
(2000/08/01) |