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なさけない

皆さんご存じのとおり、日本弁護士連合会が保岡興治代議士のパーティー券を「76万円分」買っていたことがわかりました。なさけなくて、恥かしくて、穴でもあったら入りたいです。

  1. パーティー券といえば体のいい政治献金です。ワイロの匂いがします。

    「匂うのは道理で、桑山さま、この金はもともと賄賂でござりますよ。」(藤沢周平「風の果て」)

    ただの業界団体ならいざしらず、日ごろ「社会正義」だ「人権の擁護」だ言っていて、法律で自治権まで認めてもらっている団体が、こんなことをしていいはずがありません。

  2. 日弁連は、「日弁連の主張を理解してもらうため、社交的儀礼の範囲でお付き合いした」と言っているそうです。語るにおちます。

    もともと日弁連は、与党サイドとのつながりが手薄なのが弱味です。かつて「何でも反対」のように言われた時代の名残りです。私も「日弁連の主張を理解」してもらうために与党とのパイプを作ることに反対はしません。しかし金銭づくの「お付き合い」で主張を理解してもらおうなぞ、言語道断です。

    正義だ人権だと講釈を垂れるからには、それ相応に、道理と実践で「理解」してもらうのが筋道というものでしょう。

  3. 百歩ゆずって、仮に日弁連の幹部連が義理で代議士のパーティーにぞろぞろ出席しなければならないとしましょう。(考えただけで血圧が上がりますが、仮にそうだとしましょう。)自腹で行ってもらいたいものです。

    日弁連のお金は公金です。会員の会費です。その中には自民党を支持しない人も大勢います。政治献金に使っていいお金かどうかの見境いも、幹部連にはないのでしょうか。そういう人たちを頭にいただいている日弁連とは、いったい何なのでしょうか。

このたびのことは、私たち弁護士にとって、恥よりほかの何物でもありません。幹部連がこれを恥だと悟ってくれることを、祈りたいような気持ちです。

(2001/10/24)


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