江田五月 活動日誌 2002/01 目次 (28〜31) >>日程表 ホーム総目次1月目次前へ次へ


1月28日(月) 挨拶まわり、記者懇、夜行列車

今日は、恒例の月曜日7時半からの駅前演説、「おはよう730、民主党です」に参加。今年初めてなので、暮れから19日の党大会までの党内の乱れと結束強化の顛末と、通常国会の論戦に臨む姿勢につき報告しました。
2月5日予定の参議院本会議での私の代表質問にも触れました。

8時出発で、はたともこさんと一緒に5区内の挨拶まわり。9時過ぎ、福山市のNKK労組へ。企業の大合併に伴い、労働運動の現場でも課題山積で、第一線の苦労は大変です。続いて笠岡市へ。高木市長から、市職員に市役所内の案内係をさせている経験談を聞きました。管理職からスタートしてすべての職員に、市役所に来る市民の求めに応じて、市役所内の案内や簡単な事務処理のお手伝いをさせ、職員の意識改革に取り組んでいるというもの。1回2時間程度で、2ヶ月に1回ほど回ってくるそうです。さらに井原市を経て新見市まで行き、支援者の皆さんとゆっくり話が出来ました。

18時前に新見を発ち、岡山市内でマスコミの皆さんと懇談会。オフレコ懇談です。22時前まで大いに飲み、これからサンライズ瀬戸で、夜行列車の上京です。明朝9時からの予算委員会に出席のためですが、衆議院が荒れており、どうなるか分かりません。



1月29日(火) 予算、役員会、総会、人権、請願、巨泉さん、NC、議懇

今日は、7時過ぎ東京駅着。しかし、昨夜の衆議院本会議は開かれず、予算は参議院に来ていないので、9時からの参議院予算委員会は、なし。宿舎でゆっくりテレビで昨夜の衆議院の迷走を見ました。鈴木宗男議運委員長も外務省の官僚もひどいですね。どういう経過にせよ、NGOに対する外務省の姿勢は間違い。田中眞紀子外相が世論の支持を集めるのも当然。一番ひどいのは小泉首相の無責任振り。こんな具合に、朝のテレビ番組が世論を動かしているのかと、妙に納得。

10時から、常任役員会。与党は、混乱を収拾することなく、本会議で予算採決の方針だとか。それなら野党は本会議に出られず、参議院でも混乱が続くでしょう。不動の姿勢で見守ることにしました。11時半から、議員総会。現状の報告と、これからの行動につき役員一任の取り付け。12時から、予算委員打ち合わせ。

14時、法務省人権擁護局長が「人権擁護法案」の大綱の説明に来室。民主党の考え方と、かなりの開きがあります。15時、大和都市管財の抵当証券事件の被害者や弁護団の皆さん250人ほどが、参議院議員面会所前に来られ、谷議員と一緒に請願書を受け取り、激励しました。

そのころ、大橋巨泉さんの議員辞職が耳に入り、角田会長らと協議。党内議論が不十分で、巨泉さんが不満足だったことはよく分かります。しかし私などは、民主党を大橋さんのような「自由人」も十分活動できる党にしようと思っているので、議員辞職は大変残念。ただ、個人の決断については、尊重するほかありません。

15時半、遅れてNC会議へ。17時半まで、内閣提出予定の49法案と14条約の説明を受けました。18時から、ハンセン病問題議員懇談会の役員と弁護団との懇談会。中華料理を食べながらの会ですが、同時刻に常任役員会が断続的に開かれ、両方掛け持ちで走り回りました。


独裁者の証拠隠滅  (1月30日00:20)

小泉首相は、田中外相、野上事務次官を更迭。鈴木議運委員長は辞任。

これで小泉首相は、責任者として大鉈を振るったつもりなのかも知れません。しかし、臭いものにすべて蓋をしたということに過ぎないのではないでしょうか。これでは、外務省改革も出来ず、外務省のNGOに対する姿勢も、外務省に対する政治家の横やりも、どちらも是正できません。

理非曲直を考えず、人事の大鉈で局面打開を図るというのは、「独裁者」ではありませんか。公然たる一大証拠隠滅工作です。小泉首相の正体見たりだと思います。



1月30日(水) 総会、予算委(総括)、シャナナさん、姫井県議

今日は、深夜の田中外相ら更迭から一夜明けて、8時半から議員総会。前夜、更迭など夢にも思わず、予算委員会に出席を決めており、その是非の議論を覚悟していました。それだけに、状況変化に戸惑いましたが、野上事務次官と鈴木代議士の更迭はともかく、田中外相の更迭はおかしいと感じ、風向きを変える決意で予算委員会に向かいました。

9時からの予算委員会は、田中眞紀子さんの参考人招致をめぐって、与野党の鞘当て。更迭と言っても、罷免か辞任か、辞表は出ているのかなど、手続き的には疑問山積で、眞紀子さん本人に聞きたいのは当然。しかし粘りすぎても得策でなく、10時半から開会し、午前中は民主党の齋藤勁さんが更迭問題を追及。答弁は無茶苦茶で、明らかに小泉内閣への風向きは変わってきています。

シャナナ・グスマンさんと12時から、東ティモール議員連盟の主催で、4月の大統領選挙で当選が確実視されているシャナナ・グスマンさんとの昼食懇談会。5月20日の建国式典に、招待されました。

「東ティモールが独立の道を歩めるのは、日本をはじめ国際社会の支援があればこそで、このことを忘れず、次世代にも語りつないで行きます。建国には、正義の実現と和解の達成が不可欠です。傷は癒さなければならず(healing)、そのためには正義の実現、つまり裁判が必要です。しかし、裁判で社会復帰の道をふさいでしまうと、和解ができなくなります。裁判と恩赦を考えています。」

13時に予算委員会に戻り、小川勝也さんが狂牛病問題を追及。武部農水相の答弁は、長く詳しいのですが、ポイントは外しっぱなし。

Q:「96年に、WHOが原因を肉骨粉とし、英国がその使用を立法で禁止。日本でも審議会で13委員中2人が立法での禁止を主張。97年に、米、加、豪の3国が英国同様に立法で禁止。これらは客観的事実です。農水省はこれらをどう感じていたのですか。」

A:「(アータラコータラと長々)。」 小川さんがつい声を荒げました。

18時半、予算委員会終了。明日の打ち合わせをして、部屋に戻ると、姫井由美子県議が待っておられ、県連の課題につき意見交換。



1月31日(木) 法務、精神医療、予算委、更迭、本会議、自由

今日は8時半から、法務部門会議。内閣提出法案の担当者を決めました。9時から、司法と精神医療の連携に関するPT。日弁連から、精神医療問題小委員長の伊賀興一弁護士らに来ていただき、意見聴取。政府・与党で検討中の案に対し、根本的な批判のご意見でした。私も、司法権の発動としての医療強制という仕組みは、どうも馴染めないのですが、与野党対決に持っていくのも懸命でないと思います。良い合意に達することは出来ないでしょうか。

10時から、予算委員会。内藤正光さんが外相ら更迭問題、藤原正司さんが雇用問題につき質問。田中眞紀子さんは29日深夜、官邸で、小泉首相に「更迭ですか」と尋ね、「そうだ」との答に、「分かりました。お世話になりました。」と応じました。次いで、福田官房長官から辞表に署名を求められ、「今日はいたしません。」と拒否しました。「更迭」とは、「役職を改めかえること」で、罷免も辞職も含まれています。田中さんは、辞表への署名を拒否しているのですから、辞職の意思表示をしたのではなく、罷免をやむなしと了解したのだと思われます。官邸は、それを辞職の意思表示として取り扱い、その後の手続きを進めました。しかしこれは、、田中さんの行動をことさら自分たちに都合のいいように勝手に解釈し、実際は罷免なのに、敢えて依願免と取り繕ったのです。田中さんは、後に辞表を提出したので、瑕疵は治癒されていますが、このやり方は、あまりに身勝手で、驕りの姿勢です。

田中、野上、鈴木の3人に加えて、ピースウィンズ・ジャパンの大西健丞さんの参考人招致を要求。鈴木宗男さんの言動は、常軌を逸していますが、それも彼らの計算で、思った以上に上首尾だったと喜んだとの噂もあります。もしそうなら、謀略政治の極致です。

11時50分、議員総会。巨泉さんが別れの挨拶。12時から、巨泉さんも出席して本会議。冒頭、辞職許可。彼は退場。後味の悪いミニドラマの終わりです。NTT株売払特措法改正案に対し、内藤正光さんが、いつもながらの切れ味の良い質問。13時から、予算委員会再開。15時終了後、代表質問打ち合わせ。私の第1次案を、みんなで検討して貰いました。

18時半、アジア大洋州地域大使会議のレセプションへ。19時から、参議院自由党の幹部の皆さんと懇談会。


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