今日は8時半から、地元近くの学区民大運動会に出席。台風も地震もうそのような快晴の中、来賓として紹介され、柔軟体操をして、中座。
9時過ぎに、地元の小学校で、知事選挙の投票。かなり出足が悪いようです。10時から、全逓信岡山地区退職者組合の定期総会に出席し、挨拶。大先輩の皆さんばかりでした。11時過ぎに、ゴールドスターダンス競技大会に出席して、挨拶。近畿以西の皆さんがお集まりで、華やいだ雰囲気です。
12時前に岡山市を発って、県北へ。14時過ぎに奈義町役場につき、中井町長、安藤議長らから、23号台風による広戸風の被害状況につき、説明を聞きました。広戸風とは、台風が高知県から和歌山県辺りにいるときに、那岐山から吹き降ろしてくる強風のことで、町役場の観測機器による瞬間最大風速は、51.8メートル。しかも長時間続き、奈義町、勝北町、勝央町、津山市北東部を吹き荒れました。地域住民への警報がしっかりしていたので、人的被害はありませんでしたが、物的被害は大変です。
特に、山林が大変。奈義町の植林の9割は、崩壊すると言われました。戦後、国策として、杉やヒノキなどの針葉樹を植林したのですが、木材価格の内外価格差により、国産材は採算が取れなくなりました。おまけに林業従事者の減少。そこへこの被害です。
広戸風により「揉まれ」た木は、伐採しても痛んでいて、建築用材に出来ません。金が掛かるだけなので、特別の施策がなければ、放置されるでしょう。枯木に覆われた山に火が出たら、想像を絶することです。伐採して搬出しても、植林の意欲はどこからも出てきません。山は荒れます。土砂崩落は、容易に予想できます。熊やいのししも、里に下りる以外に生きる道はありません。山を元の闊葉樹林に戻す方策を立てる必要がありそうです。
町役場の担当者に案内していただき、被害の現場をいくつか見てまわりました。神社の巨大な杉もばっさり折れました。屋根の被害も至るところです。収穫直前の大豆は見事に坊主に。柿も実が落ちてしまいました。根こそぎ倒れている杉やヒノキもあちこち。
15時に、勝北町役場へ。高橋町長にお目にかかり、お見舞い。15時半に、勝央町へ。助役にお目にかかり、お見舞い。町内の古吉野小学校に寄ると、PTAの皆さんが総がかりで、明日から授業が出来るように屋根などの修理を終えたところでした。木造の風格のある校舎ですが、体育館と調理場の屋根が飛んでしまいました。
17時前に、津山市役所へ。担当者から説明を聞き、パソコンで被害の写真を見せていただきました。やはり山林が大被害です。庁舎を出るところで、帰ってこられた中尾市長にお会いし、お見舞いを申し上げました。その後、徳守神社のお祭りに立ち寄ってみたのですが、大みこしには会えず仕舞いでした。
岡山市に戻り、夕食の後、県知事選挙で民主党が推薦した石井正弘候補の選挙事務所へ。20時15分にNHKが当選確実を打ち、石井候補が入場。万歳三唱に続き、型どおりの次第で祝賀会が行われました。私も、万感の思いを込めて、「投票率の低いのは残念ですが、逆に言うと、台風で倒れた稲を刈る人、広戸風でお先真っ暗の森林を預かる人なども含めて、この大変な状況のときに、30数%の人が投票に行ってくれたことを重く受け止めてください」と、お祝いの挨拶をしました。
投票率は極めて悪く、倉敷市で31.42%、早島町でも36.65%です。県議補選が投票率に好影響を与えていないことになります。これでは、私たちが応援した片山みか候補の見通しは立ちません。暗澹たる気分のまま、高梁市へ。民主党推薦の市長候補、荻田和義さんの選挙事務所に顔を出し、挨拶。
倉敷市に引き返す途中、県議補選の途中経過で片山候補が保守系の2候補より上位にいるとの情報が入り、淡い期待を抱いたのですが、23時前に選挙事務所につくと、開票率93%で、逆転できない差がついていました。事務局長の姫井由美子さんの司会で、候補者と選対本部長の私が挨拶し、幕を閉じました。片山さんは、弱音を吐かず愚痴を言わず、心も体も健康に、全日程を精力的にこなしてくれました。最終票は、自民党候補が4万1,617票、片山さんが3万6,122票、保守系候補が2万7,829票で、無効票が6,000票ほどあったようです。残念。