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9月15日(水) テート美術館、都市再開発、狐狩り禁止法案、サラさん、南アへ

発電所を改装したテート現代美術館
タービン建屋は広いロビーで、くもの彫刻が

今日は、昨夜の長旅と折田大使公邸での食事会があったので、朝はホテルでゆっくり。10時半にホテルを発って、11時前から、テムズ川の下流に走り、テート・モダン美術館を見学。廃止された発電所を改装し2000年に完成したもので、リノベーションによる現代建築の代表例です。現代美術の作品が多く集められ、堪能しました。

窓からは、ミレニアム・ブリッジも見えました。21世紀を祝うプロジェクトの一環として、歩行者専用橋として建造されたもので、テムズ川の横断橋としては、1894年のタワー・ブリッジ以来のものだそうです。2001年6月に竣工しましたが、横揺れが問題となり、竣工後2日目に閉鎖。調査・修復を経て、2002年2月に通行可能となりました。

12時に、カナリー・ワーフに到着し、この地域の都市再開発地区を見学。ロンドン・ドックランズ開発公社を訪ね、概況説明を受けました。最高層のビルは、東京都庁より1メートル高いとか。最終域内人口は、1万5000人と計画されています。ごく最近の再開発地区で、サッチャー政権以前は、イースト・ロンドンといえば貧しく危険なところでしたが、生まれ変わって最先端の商業・金融集積地となっています。展望室からの眺望は最高です。その後、この近くの中華レストランで昼食。

車中から見るロンドンは、かなり変わり、ビッグベンもきれいになっています。プラカードを持っている人が大勢集まっており、聞くと、議会で狐狩り禁止法案を審議中で、その反対の人だそうです。イギリスらしいですね。

14時にホテルに戻り、15時に、ケント大学のサラ・ハイドさんが訪ねてくるので楽しみにしていたら、急病で入院したとの連絡。岡山に留学していたころからの知り合いで、日本政治が専門です。以前も倒れたことがあり、心配しています。

パッキングの後、16時半にホテルを発って、ヒースロー空港へ。17時40分の英国航空便で、南アのヨハネスブルグへ。11時間の飛行で、時差がないので、機中泊で明朝早く到着し、そのまま公式日程に入ります。懐かしいイギリスは、思い出に浸っている暇もないまま、お別れでした。


ミレニアム・ブリッジ 都市再開発地区の説明
イースト・ロンドンが、現代的経済中心地に変身

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