10月19日(水) 研修視察(石巻漁港、仮設団地、市役所、被災農校、仮設校舎)、夕食懇談
今日は、民主党・新緑風会の研修2日目の視察で、私は6時過ぎに起床し、バス移動による宮城県の被災現場視察に参加しました。宿泊した二本松市の岳温泉「陽日の郷あずま館」には、「山の湯や
吾が春愁の 花昏れず 零雨」など、多くの俳句の色紙が掛けられていました。
7時半に発ち、仙台市を通り越して、10時過ぎに石巻市の漁港に到着。30分弱、漁業協同組合や市の関係者から被災状況につき説明を聞きました。市の40数ヶ所の漁港が水産加工工場ともども、すべて津波に洗われ、生産量は今なお1割に満ちません。石巻漁港は地盤沈下のため今も満潮時は岸壁が海水に浸かり、埋め立てや再開発のために関係者の緊密な協議や合意が必要です。
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研修会場で |
石巻漁港で |
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漁協倉庫は今 |
仮設住宅で |
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10時40分ころから30分ほど、仮設渡波第一団地を視察しました。集会所に避難の皆さんが10数人集まってくれ、最近できた自治会の会長さんらからお話を伺いました。厳寒の冬が迫ってきており、早急に暖房等の冬の備えを急いで欲しいというのは、切実な願いです。外に出ると、ボランティアのピースボートの若者数人に出会いました。
11時半から30分ほど、石巻市役所を訪ね、亀山市長らから要望を受けて被災状況の説明を聞きました。瓦礫の量は600万トンを超え、市の年間瓦礫量の106年分にあたります。合併により市域に編入された漁港の中には、津波では被害がなかったのに、15号台風で山津波に襲われたところもあるそうです
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石巻市長と |
田は一面の枯草 |
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バス移動しながら昼食をとり、13時半から30分ほど、名取市の宮城県農業高等学校の被災状況を視察しました。設立126年の歴史を誇る日本最古の農業学校で、今野東さんは、ここに移設される前の仙台市時代の卒業生です。発災時は試験休みでしたが、先生も生徒も大勢校舎におり、有り合せのものだけでおかゆを啜り、集めた布切れなどで寒さを凌ぎながら不安な一夜を過ごしたそうです。寄宿舎も牛舎も作業所も、すべてが津波で破壊されました。
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宮城農業高校−被災校舎で |
同−職員らと |
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次いで14時20分から1時間ほど、県農業大学校の敷地に建てられた同高校仮設校舎を視察しました。まず会議室で、白石校長や県関係者からパワーポイントによる適切な説明を聞き、外から仮設教室での授業状況を見て回りました。移転先も一定の目途はついている様子で、一日も早い本格復興が必要です。
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同−仮設校舎で |
夕日の仙台市 |
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そこから仙台市に戻り、16時に散会。私はその後、岡崎トミ子さんとともに、岡崎さんの支援者のところを回って被災状況を聞きました。高台から見た夕日に浮かぶ仙台市は、宝石を散りばめたようでした。さらに岡崎さんや遊佐県議とともに、夕食懇談。隣席のグループとも話に花が咲き、さらに一軒回って、20時半前の新幹線で、帰京。
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夕食懇談−1 |
同−2 |
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