江田五月活動日誌 2012年8月 | >>日程表 | ホーム/総目次/8月目次/ 前へ|次へ |
今日は緊張した会議の連続でした。まず8時から、法務部門会議に出席しました。法務省担当者から、閣議決定の準備の整った「人権委員会設置法案」と関連法案の説明を聞き、質疑応答。中座して、8時半から障がい者差別禁止PTと厚生労働部門の関連WTとの合同会議に出席し、冒頭に私が会長として短く挨拶し、差別禁止部会三役原案のうち雇用分野につき経団連と連合の担当者の皆さんから意見を聞き、質疑応答。9時に法務部門会議に戻り、法案の了承手続きを見届けました。さらに合同会議に戻り、9時20分に閉会となりました。
法務部門会議 障がい者PT9時半から議員総会。17法案や野田首相問責決議案の採決を前に、輿石会長の挨拶にも力がこもっていました。しかし、先に提出されていた7野党の案と自公案との調整がつかず、本会議開会の目途が立たないまま、散会となりました。その後、会館事務所に入り、来客応対。
議員総会11時45分から1時間半、脱原発法制定全国ネットワークの皆さんの呼びかけによる「脱原発法成立をめざす、国会議員と市民の集い」に出席しました。海渡雄一弁護士の司会で、河合弘之弁護士が集会の趣旨を述べ、内橋克人さん、宇都宮健児弁護士と鎌田慧さんが市民側の意見を述べ、木村結さんがメッセージ紹介をされました。その間に、41人の出席国会議員中32人がそれぞれ意見を述べました。菅直人さんや私も発言し、各人各様でしたが、脱原発への決意は共通でした。
脱原発法市民集会−全景 同−発言その後は、会館事務所で待機しながら、来客応対やデスクワーク。14時前に小池さんが来られ、太極拳全国交流大会の説明などを伺いました。
小池さん結局、17時から本会議が開会され、2時間強の議事が行われました。まず、議院運営委員長が竹島関連決議と尖閣列島関連決議を提案し、それぞれ224対11で可決され、これを受けて野田首相が決意表明をしました。次いで法案の採決となり、古典の日法案につき文科委員長の報告を受けて236対0の全会一致で可決成立。都市低炭素化促進法案と海上保安庁法等改正案につき国交委員長の報告を受けて236対0の全会一致で可決成立。石油備蓄法改正案と委員長提案の中小企業等協同組合法改正案につき前川経産委員長の報告と趣旨説明を受けて、前者を232対6で可決成立とし、後者を238対0の全会一致で可決し衆議院に送付しました。裁判所職員定員法改正案につき法務委員長の報告を受けて238対0の全会一致で可決成立。地方自治法改正案と大都市特別区設置法案につき総務委員長の報告を受けて225対11で可決成立。高齢者雇用安定法改正案、カネミ油症施策推進法案と委員長提案の造血幹細胞提供推進法案につき小林厚労委員長の報告と趣旨説明を受けて高齢者法案につき228対10で可決成立とし、237対0の全会一致でカネミ法案を可決成立とし、幹細胞法案を可決し衆議院に送付しました。動物愛護法改正案につき環境委員長の報告を受けて238対0の全会一致で可決成立。地域再生法改正案と構造改革特区法改正案につき芝内閣委員長の報告を受けて、前者を238対0の全会一致で、後者を227対11で、いずれも可決成立。在外公館法改正案につき福山外務委員長の報告を受けて237対0の全会一致で可決成立。農林漁業支援機構法案につき小川勝也農水委員長の報告を受けて237対0の全会一致で可決成立。最後に消費者安全法改正案につき消費者問題特別委員長の報告を受けて236対0の全会一致で可決成立としました。
ここで公明党の皆さんが退席。首相問責決議案については、消費増税と民自公3党合意を理由とする国民の生活が第一など7会派提出の決議案を採決することになったため、公明党は同調できなかったと思われます。みんなの党が7会派を代表して趣旨説明をし、民主党の武内則男さんが反対討論。続いて自民、みんな、共産、社民とみどりの風が賛成討論をされましたが、自民党以外の皆さんが消費増税と3党合意を鋭く断罪するのに対し、自民党は問責に賛成しながら理由は異なり、自己矛盾に陥っていました。さらに国民の生活が第一は討論をせず、趣旨説明をした議員は途中で退出。何とも不可解な問責でしたが、129対91で可決されました。
議場を出ると、取材を受けました。「大変にがっかりしています。時代が変化して国民に不評な増税が不可避となり、国会内で責任を負っている民自公3党が合意で政治を進めるという新しい政治手法が始まったのに、これが『政治業界』内のもめごとで烏有に帰するということで、国民に申し訳ない気持ちです」と答えました。