江田五月活動日誌 2013年12月 >>日程表 ホーム総目次12月目次前へ次へ

12月19日(木) 韓元国務総理、国会見学、女性家族委員会、韓日議連、黄議連会長、挺対協、博物館、朴局長、申前大使

 今日は、朝は雪でしたが、やがて止んで青空が広がりました。しかし気温はぐんぐん下がり、場所によっては部屋の中でもコートを脱げないほどの寒さの中で、9時前に借り上げバスで出て、終日、懇談などを続けました。まず議員会館で、9時半から1時間弱、韓明淑元国務総理と懇談しました。現在は民主党常任顧問で、「2006年から国務総理を務め、安倍首相とも良好な関係を築いていましたが、その後、状況が変わって日韓が対立しており、心が痛みます。従軍慰安婦問題を離れて良好な関係は築けません。」と、穏やかに心のこもった話をされ、私たちも応答しました。議員会館の壁面には、多くのポスターが張られ、そのうちの一つは、「民主主義、お元気ですか?」と書かれた朴正熙大統領時代に受けた拷問の後遺症で死亡した民主活動家、金槿泰さんの追悼ミサの告知でした。

韓明淑元国務総理と懇談 - 全景
同 - ツーショット
同 - 記念写真
ポスター「民主主義、お元気ですか?」

 その後、国会議事堂に移り、国際部の担当女性のご案内で本会議場などを視察しました。明るい建物で、大勢の見学者が居り、押しボタン式投票と表示盤の実演などをしていました。

国会議事堂

 11時から1時間弱、女性家族委員会の金相姫委員長と「慰安婦」問題小委員会の吉ジョン(火篇に正)宇小委員長らと懇談しました。昨年の選挙の後、暫くして小委員会を立ち上げたそうで、金委員長が原則的な立場を表明され、委員の皆さんが大勢集まってくれ、活発な質疑応答となりました。

女性家族委員会金相姫委員長ら - 懇談
同 - 記念写真
 

 12時過ぎから14時前まで、汝矣島で最も高いビルの57階のレストランで、窓外の素晴らしい景色を見ながら、韓日議員連盟の金泰煥会長代行、姜昌一幹事長らと昼食懇談しました。私から、父・江田三郎がソウルの善隣商業高校出身で、人力車の客と車夫の関係に日韓間で大きな違いがあることに驚き、植民地支配の異常さに気付いたことなどを話しました。金代行は、首脳会談が実現しないことにつき、朴槿恵大統領の考え方を力を込めて話され、従軍慰安婦問題に関する韓国国会の党派を越えた認識を確認しました。話に熱が入り、14時から本会議だというのに、時間をかなり超過してしまいました。

韓日議連 - 金泰煥会長代行らと昼食懇談

 14時15分ころから30分強、国会内のセヌリ党代表室で、同党代表最高委員の黄祐呂韓日議連会長と懇談しました。若手の実力者の南景弼議員も参加してくれ、和やかなひと時を過ごしました。15時過ぎから1時間弱、「戦争と女性」博物館で、韓国挺身隊問題対策協議会の尹美香常任代表らと懇談し、さらに短時間、博物館を見学しました。私たちの団の参加者の多くは旧知で、今の手詰まり状態の打開のために何ができるか、突っ込んだ話をしました。

同 - 黄祐呂会長と
同 - 記念写真
挺対協尹美香共同代表と懇談
戦争と女性」博物館

 16時半過ぎから1時間半ほど、外交部の朴俊勇北東アジア局長と懇談しました。30分ほどの予定でしたが、日韓関係打開のための論点を幅広く議論したため、大幅に時間超過となりました。朴局長の最近の勤務状態は、早朝から真夜中まで忙しく、その多くは日韓関係に割かれているそうです。早期合意を期待している課題として、遺骨返還、サハリン残留韓国人の永住帰国、歴史教科書研究再開を、困難な課題として、村山談話と河野談話の確定と従軍慰安婦問題を、それぞれ上げて韓国の立場を詳しく説明されました。さらに日本側に誤って理解されている心配があるとして、朴大統領の首脳会談に対する姿勢、韓中が対日考慮で接近しているとの見方と安重根記念碑建立の経過を説明されました。私たちとしては、おおむね納得できる内容だったと思います。

朴俊勇北東アジア局長と懇談

 18時半から21時前まで、申珏秀前駐日韓国大使らと夕食懇談しました。日韓関係の打開策も話題でしたが、そのほかに北東アジア全体にわたって広範囲にみんなで率直な話をし、次々出される韓料理もいずれも美味しく、有意義なひと時でした。

申珏秀前大使と - 夕食懇談
同 - 記念写真
夜の街

2013年12月19日(木)

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