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その1  1999/01/15

 僕が長年、暮らしていた岡山市の市長選挙が、この月末の日曜日に投票日をむかえます。現市長の安宅さんとは、秘書時代、いろんな会合を含めて、何度もお会いしたこともあり、とてもひとごととは、思えません。

 選挙というと一般的には、いいイメージを持っている方は少ないと思いますが、本当に時流やブームといった勢いや、人的ネットワークがどんどん広がっているときの理想的な選挙は、とても情熱的で、楽しくておもしろい。でも、いろんな組織とのしがらみや、様々な団体の思惑が働いたり、他候補の執拗なネガティブキャンペーンが行なわれたりすると、つらい厳しい、とてもいやな雰囲気になったりします。

 今回の市長選挙は、数年前の江田五月さんが岡山県知事選挙に立候補したときの、同級生としての安宅さんが、個人的にとった行動に対して、対立候補者たちのグループによる激しいバッシングの応酬といえる選挙です。

 市民政治・市民選挙を重視してきた江田さん・安宅さんにとって、業界・地域町内会・経済界を牛耳る人たちの総攻撃は、端から見ていても、それはそれは、きつい選挙です。

 地元の新聞のホームページを見ても、やれ、「岡山市の今までの対応は悪い。」とか、「合同演説会に現職が参加しないのはおかしい。」とか、それこそ、中立性を無視した報道は、相変わらずです。現職の市長の後援会は後援会で、数限られた時間を、自前の後援会スケジュールを第一優先するのは、当たり前。それをあとから、あとから、こんな会合をしようと思うが、この企画は素晴らしいのになぜ来ない?といった調子で、みんなで批判するのは、どう考えてもおかしいと思います。まるで知事選挙のときと全く同じです。

 僕がこうして愛着のあった岡山を離れて、大阪に来たのも、そんなつたない判断・結果しか出せなかった、岡山県人に対する、失望があったからともいえますが、そのとき、当事者であった江田さんの「これは、民主主義への過程(プロセス)にすぎない」といった言葉が、唯一「大人の言葉」として、今でも耳に焼き付いています。

 政治を一部の業界や、団体の利権の道具にしてしまうのか、それとも、自立した行政のシステムを築くために、市民一人一人が自己犠牲も含めて、参加型の市町村にしていくのか、注目していきたいと思います。

 対立候補の方々が個人的にどんな政治信条をもって、この選挙にのぞんでいるのか、僕にはわかりません。でも中元歳暮類の一切の贈り物をかたくなまでに受けとらない「安宅さんのやり方」は、既成利益団体の方々にとっては、とてもやりにくく、他候補を応援しようという気持ちもよくわかります。

 ただ不安なのは、そうしたマクロ的視野をもたず、ミクロの時点で、くだらないことで判断してしまう人たちの存在。噂や新聞のいうことなどあてにせず、自分の目や耳や口で、判断してください。お願いします。


岡山市長選挙その2   1999/1/24

 先日のコメントを、江田五月さんのホームページのトップに引用したいというお話がありましたが、時期的に返事をしたのが遅かったようで、公職選挙法との兼ね合いで、ほんの数時間しか掲示されなかったようです。まあ、元秘書というだけに、ちょっと生々しかったかなと思いますが、一旦書き出すと止まらないので、あと1週間にせまった、この選挙について、もう1度だけ触れたいと思います。

 対立候補者の方について、よく知らないと書いたところ、早速、その方のホームページのアドレス案内がきました。現在は、もう見ることができませんが、見てびっくり。とてもとても、きれいです。構成も色使いも。これはお金かけてはるわ……。というのが第一印象。お金さえあれば、何でもあり。選挙戦そのものを見事に物語っているものでした。

 そこまで、お金をかけて、岡山市長選挙に、倉敷出身の前総理大臣や、現職の大変有名な経済企画庁長官まで駆けつけてくるところをみると、これは、やっぱりただごとではない。

 ブルドーザーのような、物量大作戦で、むこうは、死に物狂いみたいです。そして、あいかわらず、悪口のオンパレード。人のこと、そんなに悪く言って、なにがそんなにうれしんだろうと思いますが、体質だから仕方ない。

 政治をやっている人たちを外野から見てたら、与党も野党も区別がつかず、どうせ汚いことしかやってないと思われているのも、こうした、ハデハデしい行動が目に付くからだろうなと思います。

 また、高齢化社会の到来と少子化の動きの中で、身動きがだんだんできなくなっている地元の大手B社の社長さんも、今回だけはやたら力を入れて選挙にとりくんでいるようですが、僕もそこが主催するホームヘルパー養育講座の卒業生として、今でもちょくちょく、いろんなセミナー・講座に参加しますが、どうも中身が薄い。ほんとにノーマライゼーションを掲げて、高齢化社会を率先して担おうとしているかは、はなはだ疑問です。民間人として、本当にやる気があるのなら、福岡のコムスンのように、地元の病院と契約して、行政に頼らないシステムを自らつくったらいいのに…。そんなこんなで、どうも特定の団体の利権を目的とした行動がやたら目につく選挙です。

 岡山も早く都市型選挙ができて、地縁・血縁・金縁に影響されない、普通の人たちの判断が結果に結びつくような街になればいいなと思います。

 岡山のみなさん、人の悪口(あの人は何もしていない云々というのも含む)を言うくらいなら、それに対して、自分がどういう行動をとったのか、では自分ならどうするのかなど、せめて、提案や対案くらいは出しましょう。そうじゃなくては、とてもずるいと思います。

 僕は岡山市民ではなく、選挙権はありませんが、毎年毎年固定資産税は、払っているので、これくらいは言ってもいいかなと思って書きました。とにかく、何もできない僕にはこれくらいしかできません。一人でも多くの人がこのメッセージを見てくださいますように……。


岡山市長選挙は残念でした。 1999/02/01

 いろいろこの場を借りて、メッセージを送りつづけましたが、だめだった…。

 でも、本当に新市長には、党派を超えて、夢を語れる仕事をしてほしいです。

 同じ高校出身ということで、にわかに大安寺高校も脚光を浴びているようですが、在校生も、出身者も自分で輝かなくちゃあね。僕もガンバリマス。

 安宅前市長(つらい言い方ですが)は、この後どうされるのでしょうか?僕の好きなふれあいセンターは今後どうなるのでしょうか?また、方針がわかればどなたか教えてください。

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