参議院憲法調査会は、波乱の幕開け 2000/02/08

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 参議院憲法調査会が、波乱含みのスタートとなりました。

 1月26日に最初の幹事懇談会がセットされましたが、国会が定数削減法案の取り扱いをめぐって異常事態となり、私たち野党会派の幹事は欠席。ところが村上正邦会長は、他の委員会の理事懇談会などはすべて流会となったのに、憲法調査会だけは突出して、与党会派の幹事だけで幹事懇談会を開会し、テレビ撮影も認め、意見交換を行い、次回を2月2日と決め、これも与党会派の幹事だけで開いて、運営の細目を決め、さらに2月9日の調査会開会を決めてしまいました。

 そこで本日、民主党新緑風会の幹事である私、共産党幹事の小泉親司さん、社民党幹事の田英夫さんの3人で、村上会長に会い、要旨次のとおり申し入れました。

  1. 憲法調査会は、5年をメドに「日本国憲法について広範かつ総合的に調査」する、国会として初めての試みであり、それにふさわしい運営が肝要です。運営方法はすべて一から、議論をつくし合意を得て決定しなければなりません。

  2. 1月26日も2月2日も、「幹事懇談会」は、合意に不可欠な野党会派の幹事が欠席しているのですから、合意形成の場としては成立しておらず、そこでの「決定」は無効です。

  3. そこで私たちはこの際、村上会長のこのような運営に強く抗議し、これまでの無効な「決定」を白紙とし、9日の調査会開会決定は取り消し、憲法調査会にふさわしい運営をされるよう強く要求します。

 話し合いは約20分続きましたが、実際は激昂した村上会長の怒鳴り声ばかりで、私たちは呆れてしまいました。 しかし結局9日の調査会は取り消され、代わりに、国会正常化を受けて幹事会を開くことに落ち着きました。

 こんな調子では、先が思いやられます。


参議院憲法調査会は、波乱の幕開け 2000/02/08

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