2000/04/05 | 戻る/ホーム/憲法目次 |
学生と語る憲法調査会
2時15分から3時間、「学生と語る憲法調査会」が開かれました。
出席学生20人。10人ずつ2組に分け、1人3分の意見陳述の後、委員とQ&A。私は運営責任を負っている側なので、時間配りや質問の偏りに気を配り、緊張しました。
前半、東京芸大の女子学生が注目を引きました。彼女は、日本舞踊が専門で、型を勉強することにより型の中に自由を見出すのが、日本の文化であり、これは欧米の人権思想と基本のところで異なっているという主張です。
私としては、例えば家元制度に反発している人のこと、伝統芸術の中でも型への挑戦が命がけで繰り返されてきたこと、世阿弥の「風姿花伝」をどう読むか等聞きたかったのですが。
後半、沖縄からの学生が、「地域主権と情報公開」をテーマに発言。ところが彼への質問がなかったので、私が質問。「本土では、終戦直後まだ占領継続中に、憲法を持つことになりましたが、沖縄はそのずっと後になって、憲法を持った独立国としての日本に、本土復帰したという点で、その他の地域と異なります。だから本土と沖縄とでは、日本国憲法に対する感覚に違いがあっても不思議ではないと思います。復帰時とその後、沖縄の人々は日本国憲法にどういう気持ちを持っていますか。」
「沖縄県の人々は、米国の施政権下で、日の丸を掲げ君が代を歌って本土復帰を求めましたが、復帰後未だに米国の基地が県土の多くを占めています。復帰前はあこがれの的だった日本国憲法に、復帰後の今は裏切られ続けているというのが県民の気持ちです。」言葉は正確でありませんが、おおよそこのようなことを彼は答えられたと思います。
その他、興味深い意見ばかりでした。詳細は、参議院のHPにアクセスして、憲法調査会のコーナーをクリックして下さい。掲載されるまでに多少時間がかかるかもしれませんが。
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