民主党憲法調査会ニュース No.1 2000/01/25 | 戻る/ホーム/憲法目次 |
鳩山代表のもと、民主党の憲法調査会がスタートしました。昨年12月24日の第一回総会では、会長に鹿野道彦議員、会長代理に吉田之久議員、事務局長に江田五月議員の就任が承認されました。
会 長 鹿野 道彦 会長代理 吉田 之久 副 会 長 笹野 貞子、 横路 孝弘、 久保 亘、
中野 寛成、 川端 達夫、 北澤 俊美事務局長 江田 五月 事務局長代理 仙谷 由人 事務局次長
浅尾 慶一郎、 石田 美栄、 枝野 幸男、
高島 良充、 藤村 修、 簗瀬 進総会では、冒頭、鳩山代表から、改憲派・護憲派といった従来のステレオタイプを超えて自由闊達な議論を展開して欲しい旨の挨拶が有りました。また、鹿野会長からは「民主党こそが、新しい時代、政権を担う政党だといった評価に結びつく」憲法調査会論議にしてゆきたいとの意向が表明されました。
この後、正村公宏専修大学教授の基調講演(標題「20世紀の総括と21世紀日本の展望」)が行われ、新しい世紀にふさわしい国際秩序を「自由と民主主義」の視点に立って積極的に形成していくとの姿勢で日本国憲法の平和主義を真剣に考えていく必要があるとの問題提起を受けました。
なお、江田事務局長より、民主党憲法調査会の運営について、「論憲」あるいは「創憲」の立場からあるべき国のすがたを議論していく、また、総会中心の運営をすすめることとし、総会は月1、2回程度のペースで開催していきたいとの提案が行われました。
衆参両院でも憲法調査会発足
衆院は、幹事に鹿野道彦議員、仙谷由人議員
参院は、会長代理に吉田之久議員、幹事に江田五月議員
院内に設置された憲法調査会は、いずれも法案提出権はないものの、概ね5年をめどに報告書をまとめるとしています。なお、衆院の調査会長には中山太郎(自民)氏、参院の調査会長には村上正邦(自民)氏が就任しています。
一言片句じっくりと国のかたちを考えるため、論憲はさけるべきではない。独りよがりなナショナリズムに陥るのは不幸。歴史に謙虚に向き合い、問題に取り組むべきだ。 熊谷弘幹事長代理、「東京新聞」1.21より |
憲法論議雑感 |
国会に憲法調査会が設置され、衆の中山太郎会長も参の村上正邦会長も、ずいぶん意欲満々のようです。ご自分でテーマや進度まで決めて、記者会見。まさに、おとそのほろ酔い気分が残っているみたいですね。意欲満々なのは、私たち民主党も同じです。違うのは、私たちの方がずっと冷静だということです。
憲法制定時と現在とに大きな変化があるのは当たり前。大切なのは、日本国憲法の下で私たちは何を成し遂げてきたか、何がまだ足りないのか、いかなる世界や日本を私たちは作ろうとするのかということです。
そもそも、憲法は「国のかたち」を決定づけるものであり、それは、経済や制度はもちろん、精神や文化をも含むものです。そんな大事なことを政権与党の勝手な議論に任せるわけにはゆきません。民主党憲法調査会では、間口を広くし、未来志向的で、論憲の立場から思い切ったわくわくするような議論を湧き起こしてゆきたいものです。《E》
衆議院憲法調査会の民主党委員9人石毛^子、 枝野幸男、 鹿野道彦、 仙谷由人、中野寛成、 畑英次郎、 福岡宗也、 藤村修、 横路孝弘 参議院憲法調査会の民主党・新緑風会委員10人浅尾慶一郎、 石田美栄、 江田五月、 北澤俊美、 笹野貞子、 高嶋良充、 角田義一、 直嶋正行、 簗瀬進、 吉田之久 |
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