2003年7月26日 |
民主党代表 菅 直 人
本日未明、「イラク特別措置法案」が、与党の横暴により、多くの国民世論の反発と野党の反対を押し切って成立した。
民主党は、イラクの復興支援には、人道的見地から積極的に取り組むべきと主張してきたが、現に戦闘状態が続いているイラクへの自衛隊の派遣については一貫して反対してきた。
大義そのものが疑われている軍事行動の支援のために、イラク国民の要請もなく自衛隊をなし崩し的に派遣することは、無原則に自衛隊を海外に派遣することにつながりかねず、日本の将来に深い禍根を残すものである。ましてや、小泉総理は「非戦闘地域がある」と強弁しながら、「どこが非戦闘地域かは分かるはずがない」と開き直るなど、この法案の矛盾は明らかである。
このような欠陥法案は、国を誤った方向に導くものであり、これを強行成立させた小泉・自公連立政権の責任は重大である。民主党は、本法にもとづくイラクへの自衛隊派遣は反対である。以 上
2003年7月26日 |