2003年10月17日 |
民主党 代表 菅 直人
本日、米国のブッシュ大統領が来日し、小泉総理と懇談した。懇談の場では、イラク復興支援費の拠出、イラクへの自衛隊の派遣などについて話し合われたと聞いているが、そもそも、その前提となるイラク情勢の認識について、どのような意見交換や、ブッシュ大統領の説明があったのかが全く明らかにされていない。
小泉総理は、ブッシュ大統領の主張を信用して米国のイラク攻撃を支持したわけだが、現時点では大量破壊兵器は見つかっておらず、米国の主張の正当性は確認できていない。今後、ブッシュ大統領からどのような説明があったのか、小泉総理としてどのような主張をしたのか、小泉総理は国民に対して明らかにする必要がある。その上で、小泉総理は、約1650億円(15億ドル)に及ぶイラク復興支援費の拠出先・使途・運用方針などを国民にきちんと示すべきである。
北朝鮮問題に関しては、日米が重要な問題であると認識し、平和的解決をめざすことを確認したと聞いている。これについても、米国が具体的にどのようなスタンスで解決に臨もうとしているのか、ブッシュ大統領から受けた説明の内容を明らかにしてもらいたい。
小泉総理は、これら外交の重要課題に関する国民に対する説明責任をきちんと果たすとともに、総理自身の考えを国民の前にしっかりと示すべきである。以 上
2003年10月17日 |