■大義なき自衛隊派遣
小泉・自公政権は今、国民への十分な説明もないままに、次々と自衛隊をイラクに向けて派遣しています。民主党は、イラクへの大義なき武力行使に一貫して反対し、「自衛隊派遣ありき」の政府の支援姿勢を問題としてきました。
アメリカ,イギリスの占領軍に協力する形での派遣には反対です。
■いまだイラク全土は戦争状態
派遣される自衛官の皆さんには、心から敬意を表し、またその安全を願っています。しかし、イラクではブッシュ米国大統領の戦争終結宣言後も“戦争状態”が続いており、昨年末の日本人外交官殺害事件をはじめ、米英軍等に対する襲撃・攻撃事件が相次ぐなど状況は一層悪化しています。
この状況で「非戦闘地域」を特定することは困難です。また、イラクは,他国の実力組織が人道復興支援を行なえる状況にはありません。したがって現状での自衛隊派遣は、「イラク特措法」の枠組みを超えており、憲法に抵触する怖れがあります。
■国民への説明責任を果たせ!
小泉総理は、アメリカ、イギリスの大義なき武力行使を支持し、イラク情勢を見誤ったうえ、なし崩しに自衛隊派遣をするという重大な過ちを犯しました。未だに攻撃の根拠とされた大量破壊兵器は見つからず、アメリカでは情報操作疑惑すらあります。
これほど重要な問題について、政府の説明は極めてあいまい,不真面目です。
■国民の皆さん、力を合わせて行動を
民主党は、イラク復興支援では、フランス、
ドイツ、ロシア、中国や中東諸国等が参加でき
る国際協調体制を国連主導で整え、早期にイラ
ク国民による政権が樹立されるよう、わが国も
外交努力を強化すべきだと主張してきました。
テロに屈してはならないのは当然です。しか
し、その言葉だけで自衛隊派遣が正当化される
わけではありません。テロをなくすためにはどう
するか、イラク国民のための復興支援はどうある
べきか、今こそ根本に立ちかえって冷静な判断
と行動をとるべきです。
民主党は、政府に「自衛隊イラク派遣」の即時中止を求めます。
自衛隊イラク派遣を中止させるため、力を合わせて行動しましょう。