2004年5月21日

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小泉総理の再訪朝にあたって(談話)

民主党 幹事長    藤井 裕久
拉致問題対策本部長 鳩山由紀夫

明日(22日)、小泉総理は、北朝鮮を訪問する。拉致事件は、我が国の主権を侵害し、日本国民の人権と安全に大いなる脅威を与えた重大事件であり、その全容解明と全面解決を私たち日本国民は強く求めてきた。本来ならば、速やかに北朝鮮側が拉致被害者及びご家族全員とともに来日するのが筋であることを十分認識すべきである。

民主党は、今回の訪朝で小泉総理が、蓮池さん及び地村さんご夫妻、そして曽我さんのご家族8名の無条件帰国、及び、死亡或いは不明とされた10名の安否の確認とご帰国は無論のこと、拉致された疑惑の強い失踪者の真相究明について明確な結果を出すことを強く要求する。失踪者の方々の安否が不明なままでは、拉致問題の全面解決とは言えず、あくまで原状復帰でなければ解決とは言えない。

また、曽我さんのご主人のジェンキンス氏については、米国の特段の配慮のもと、日本でご家族が住める環境整備が行われていることも当然である。拉致事件の全面解決なくして、経済援助などは一切行うべきでない。

同時に、北朝鮮の核問題は、わが国の安全保障に重大な影響をもたらすものであり、六者協議に向けて、小泉総理が実質的・具体的な進展を促すことを強く求める。また今回、国会での十分な説明もせずに、北朝鮮を訪問することは遺憾であり、拉致問題を政治利用することは許されず、小泉総理がその結果について政治責任を負う覚悟のもとで行かれることを明確に訴える。

以 上


2004年5月21日

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