2004年6月26日

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第3回六者協議を終えて(談話)

民主党ネクスト外務大臣 前原 誠司

本日、第3回六者協議が閉会した。共同声明には及ばなかったものの、建設的な環境のなか、六者協議の議長声明がまとまったことを歓迎したい。とくに、北朝鮮の核問題について「はじめて具体的な協議」が実現したとの感想が参加国の間で聞かれるのは、今後の進展に期待をかけるものである。

他方、北朝鮮は、24日の米朝協議で、「凍結対補償」が受け入れられない場合の「将来の核実験」に言及したほか、協議開催のタイミングで地対空ミサイルの発射を行っていたと報道されている。また、北朝鮮は、高濃縮ウランによる核開発計画を否定し、検証の対象外としており、北朝鮮が完全な核廃棄を行うつもりか、その真意のほどを憂慮せざるを得ない。

今回、政府は、条件つきでエネルギー支援と安全の保証を表明したが、議長声明で「言葉対言葉」と「行動対行動」という段階的プロセスをとっていくことが確認された通り、拉致事件の全面解決は無論、北朝鮮が核の完全廃棄に向けて実質的かつ具体的な行動に移していくことが先決である。

なお、7月1日、ジャカルタで開催される東南アジア諸国連合地域フォーラム(ARF)閣僚会議の傍ら、日朝外相会議が行われるとの報道があるが、総理の再訪朝後、未だ実現されていない曽我さんご一家の再会問題や、行方不明とされる10名の安否、特定失踪者の真相究明について、北朝鮮側の誠意ある回答を得てくることを民主党は強く求める。

以 上


2004年6月26日

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