2004年12月8日 |
横田めぐみさんの遺骨のDNA鑑定の結果について(コメント)
民主党 ネクスト外務大臣
拉致問題対策本部長
鳩山 由紀夫先ほど、横田めぐみさんのものとされる遺骨が、DNA鑑定の結果別人と判明したとの報告を受けた。予想できたとはいえ、極めて憂慮すべき北朝鮮の対応である。これによって、先月の日朝実務者協議で北朝鮮が提示した、いわゆる証拠が、甚だ疑わしいものとなった。
このような信義にもとる不誠実な北朝鮮の対応を行う金正日政権に対し、本年5月、小泉総理は、自ら北朝鮮を「電撃訪問」し、人道支援の再開を約束してきた。しかし、その後、拉致事件及び核問題に何ら実質的な進展はない。小泉総理の認識の甘さと外交力の欠如を厳しく問うものである。
今回の横田めぐみさんのDNA鑑定を含め、北朝鮮の不誠実な対応を受け、まだ実施されていない残りの12.5万トンの食料及び300万ドル相当の医薬品については、「凍結」の措置をとるよう政府に強く求める。また、政府は経済制裁の発動を視野に入れて、行方不明者及び特定失踪者の真相究明について、毅然と交渉していくべきである。
民主党は、拉致事件という重大な人権侵害に対し、国際社会の理解を喚起し、支持を得ていくためにも、「北朝鮮人権侵害救済法案(仮称)」の提出に向けて取り組んでいく。以 上
2004年12月8日 |