2000/06/08  2000総選挙・わが党かく戦う 2

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勢力バランス考える


 ―今回の衆院選をどう位置づけるか。

 「新しい時代の政治をつくる重要な選挙だ。中央集権や利権構造といった政治の悪いところを二十一世紀まで引きずってはいけない。経済や社会、福祉、教育など、さまざまな分野で構造改革を進める必要があるが、いまの連立政権は警察改革にみられるように問題を先送りするだけ。岡山は今、全国有数の自民党王国。ここで何としても自民党を倒したい」

 ―有権者に最も訴えたいことは。

 「ゼネコンに金を注ぎ込んで国の借金を増やしていては、景気が回復しないことがはっきりしてきたと思う。景気回復と財政再建は重なり合っており、二兎(と)を追わないと、どちらも悪くなる。行政改革を進め、市場原理に任せる部分を大きくしたり、地方分権を進めていけば、福祉などの質を向上させながら国の行政を相当スリム化できる。利権構造に手足を縛られている現政権では、景気を回復できないことは明らかだ」

 ―森首相の「神の国」発言が波紋を呼んだが。

 「今回の選挙の争点のひとつになる。森首相は『陳謝した』というが、何を謝ったのか分からず、内閣支持率が激減するのは当然だ。また、『二十一世紀は神社を中心とした地域社会によって輝く』という趣旨の発言もあった。まるで日本の政治を二十世紀前半に戻すような話で、こんな発言を許した与党の責任が問われる」

 ―比例区の戦略は。

 「わが党は五小選挙区いずれも、二十一世紀の政治を担うにふさわしい人材を擁立した。全員が中国比例(現有二議席)の重複立候補者になるため、小選挙区での惜敗率によっても当選のチャンスがある。こうした選挙区の必死の運動を比例票の上積みに直結させたい。県内では三十五万票を目標に議席の大幅増を目指して頑張る」

 ―前回参院選(一九九八年七月)で民主党は二人の候補を公認し、支持勢力が分裂した。しこりはないか。

 「前回参院選後に(両グループが団結して)民主党県連が発足した。統一地方選などで一緒に行動し、力を合わせてきた。連合岡山とも一枚岩の協力関係を築いている。今回の選挙を戦うことで、そうした過去の問題をますます乗り越えることができると思う」

 ―無党派層にどのように働き掛けるのか。

 「おかしな政治をやめさせるには、無党派層に民主党を応援していただき、森政権をつくった政党の勢力バランスを変えるしかない。そのことを強く訴えている。投票率が上がれば、わが党に支持が集まると信じている」

平成12年6月8日山陽新聞朝刊掲載


2000/06/08

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