2000年9月5日

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「極秘会談」是か非か  (メールでいただいたご意見)

 けさ(3日)の毎日新聞によると、貴党幹事長人事に関して、鳩山・菅・熊谷・仙谷4氏による極秘会談で「菅幹事長」が話し合われたとのことです。これは、事実ですか。お伺いします。

 もし事実なら、先般、自民党の「五人組」が「森総理」を談合した−−と言われるのとそっくりの構図ではありませんか。これについて貴党は激しく攻撃されました。今回の貴党の件は、どのように弁解されるのですか。

 私は必ずしも、このようなやり方を否定をするものではありません。そもそも政界に限らず、あらゆる組織において人事案件や重要方針などは、最初少人数で相談したのち、機関に提案して審議するのは当然のことです。最初の「少人数」が必ずしも“正式”の三役会や常任執行部とは限らず、「腹心」であることも常です。重要案件をいきなり平場で機関に提出して、物事が迅速に決定執行されるはずがありません。マスコミがよく使う「透明性」「情報公開」と組織運営は別です。「根回し」という日本語も悪いイメージに使われますが、決して無用なものではありません。

 このように考えると、貴党の今回問題よりも、「自民党五人組」攻撃自体に問題があったのではありませんか。一般に貴党に限らず野党は、あまりにもマスコミ報道ばかりを根拠にして与党攻撃することが目立ちます。今度は「山本譲司問題」で貴党が苦境に立っています。不心得な人間はどこにでもいます。こういうことを一々「組織」や「党」の問題として過剰攻撃すること自体に問題があるのではありませんか。

 「目糞、鼻糞を笑う」にならないことを期待します。

江田殿

              2000.9.3 一国民   


ご意見、ありがとう

メールで貴重なご意見をお寄せ下さり、有り難うございました。

4者の極秘会談があったかどうかは、私は知りません。あっても不思議はないと思います。但し菅政調会長は、外国から昨夜帰国したところですから(菅さんと私の各HPを見て下さい。)、出かける前でしょうか。

鳩山さんは、次期代表就任が確定しています。次期執行部の陣容を決める、決定権者です。早期に人事に決着をつける必要上、9日の大会前に人事に着手するのは当たり前。いろんな人に相談するのは当然です。相談がない方がおかしいです。またこの相談が極秘で行われたからといて、鳩山さんを攻めるのは筋違い。それ以外にも多くの人と相談をして、鳩山さんがj人事を決めるのです。それが党内に受け入れられなければ、人事の決定権者である鳩山さんの失敗となります。

自民党5人組の場合は、これと決定的な違いがあります。小渕さんが、首相臨時代理の指名がないまま、突然倒れられました。首相が長期にわたって職務に復帰できない状態、つまり首相が欠けているという、国民にとっての重大事態です。なぜ国民に秘密にするのですか。

そして、首相の役を果たす人がいないのに、つまり決定権者がいないのに、なぜ臨時代理と次期首相を、5人で協議するのですか。下ごしらえの話ではありませんでした。ここで事実上決定して、後は形式を整えただけです。

私は、臨時代理の指名権は首相にしかないけれども、指名がないままが首相が欠ければ、法の欠陥ではあるが、官房長官が閣僚懇談会を召集し、そこで閣僚の協議で臨時代理を選ぶべきであったと思います。その臨時代理で閣議を召集して、総辞職、首班指名とすべきであったと思います。多くの憲法学者などもその意見です。
結果は同じだと言われますか。違います。閣僚懇談会で臨時代理を選べば、まず勝手なことは出来ません。そして、その後の展開が代わり、森さんが首相に選ばれることはなかったと思います。

5人は、自民党の3役ではありません。決定権者が他の人の意見を伺うのとは違います。しかし、そこで決めたことがそのまま通るのが、今の自民党の構造です。

国家の大事を私的に動かしてはいけません。ルールがあるのです。

ちょっときつい言い方になってご免なさい。あなたがどなたか分からず書き込みをする私の立場に、想像力を働かせてごらんになったことはあるでしょうか。どうぞお名のり下さい。

有り難うございました。

2000/09/05 江田五月


2000年9月5日

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