2001/05/21 日比谷高校星陵会館

戻るホーム2001目次前へ次へ


「小泉首相控訴するな」集会での挨拶


皆さんこんばんは。本当に大勢の皆さん、こうして集まってくれて、ありがとうございます。多くのみなさんからいろんなお話がありましたし、またすでにこれまでの経過などについては、いろんな形で皆さんご存じのことだと思いますので、くどくどと繰り返しません。

私、今日個人的にはですね、非常に嬉しかったのは、沖縄から金城さんがお見えになって、声をかけてくれましてね。今から2、3ヶ月前でしたか、お便りをいただいたのです。「長島愛生園に大村尭(たかし)さんという方がおられたのをご存じですか。私、おじさんのように慕っていたんです。」そんなお便りでした。実は大村さん、2年ほど前に亡くなったんですが、本当に小柄な体で、闘志満々でいろんなことやってらっしゃった。私もずいぶん長く、一緒にいろんな話をして、ときには酒も酌み交わしたり、旅行へ行って温泉に入ったりとか。そんな大村さんのことを、一緒に懐かしんでくれる金城さんが来てくれて、本当に嬉しかったです。こういう皆さんのために、本当にがんばらなきゃならんと思っています。

議員懇談会は4月5日に、本当に超党派で生まれました。与党の議員の皆さんのことを、随分みなさん気にされてますが、今日お見えですかね。おられないんじゃないかという気がしますが、与党も野党も全部入ってます。この議員懇談会はこの訴訟を側面から支援する、そういうことを設立の趣旨に明確に書いて作ったのです。訴訟を側面から支援するという姿勢は、懇談会ははっきりしています。

私も判決がでたとき、控訴をするなという意志で、与党まで含めてみんなが一致できるかなあと、ちょっと本当は心配したんですね。だけど11日に判決が出され、そのあと14日の懇談会総会に、多くの元患者や弁護団の皆さんが集まって下さった。その中で総会を開いたら、与党のみなさんも一緒になって、控訴断念を訴えようと、そういう懇談会の姿勢をはっきりさせることができました。本当は皆さんの熱意を私たちが信用しなきゃいけないのに、逆に皆さんが私たちのことを信用して下さって、会を盛り上げてくださった。だからそういう姿勢をはっきりさせることが出来たと、感謝をしております。

さて、本当に控訴断念というところまでいけるかどうかです。私はまだまだ、この控訴断念の努力は、あきらめることはないと思っています。確かにいろんな報道があります。しかし今日は実は参議院の予算委員会がありました。今日の質問は民主党と自民党でしたが、どちらもこの問題を取り上げました。今井澄さんの質問のときに、小泉総理大臣がこういう言い方をしました。会う会わないについてどうなんだということですが「時期を含めて検討します」と。もし会わないと決めているなら「時期を含めて」という言い方しませんよね、普通ならね。ま、あの人変人だからちょっとわかりませんけどね。だけど私は、まだ考えてると思いますよ。

それからその後、私どもの鳩山代表が福田官房長官に会いました。私も同席し、そこで強調したのは、是非患者のみなさんと会って下さいよと、控訴を断念して下さいよと、そして仮ににこの判決が確定したとしても、それで万々歳じゃないんだから、この判決を基礎に大きな最終解決のために汗をかきましょうよと、その3つのことを言いました。最後のことは分かってくれたんです。しかし前の2つは明確な返事はしませんでした。だけど私どもに対して福田官房長官は、小泉首相はああいう人だから、会っても良いよという気持ちでいる。しかしまだ検討が中途半端なので、途中で会ってよけいな混乱が起きては困るから、今検討している。

私はうーんと、ちょっと考えました。なんで中途半端なのか、よくわかりません。会うか会わないかに別に中途半端なことはないんですよね。ひょっとしたら控訴して和解か、その和解の方針がまだはっきりしないから、中途半端と言ってるのかもしれませんが、それは違うんです。和解というのは両方の話し合いでしょう。向こうだけで中途半端でない最終的な結論を出して、これが和解だって言っても、そんなものは和解になるわけはないんです。会って話し合いをして、そしてその結果お互いに譲り合って、どういう解決をするかっていうのがでてくるんですよ。だから、まず会いなさいっていうんですよね。

皆さん、明日もあります。明日、さあ会えるかどうか。福田官房長官は「予算委員会があるから」と言ってました。しかし皆さんね、今日実は予算委員会は4時半に終わったんです。自民党の人が30分ほど質問放棄して早く終わったんですよ。少なくとも30分は、小泉さんは予定より早く終わってぽかっと空いた時間があった。そのことは私は知ってます。しかしまあ、あまり報道の皆さんのおられる前で、そこまでは言いません。そこまでは言いませんが、時間はあるはずです。是非とも会ってもらおうじゃないですか。そして、皆さんのほんとに生の声を、どうぞ小泉さんにぶつけて下さい。必ずわかるはずだと思ってます。そうでなければ、小泉さんの官僚の抵抗を排除し自民党の抵抗を排除して改革をやるんだってことはウソになる。ウソなのかホントなのか、小泉さんに問いつめましょう。

是非とも、是非とも皆さん、力を貸して下さい。私どもも、みなさんと一緒に頑張ります。議員懇談会は超党派ですから、あまりどぎつい言い方はしませんが、いや、ちょっとどぎつかったかもしれませんが、以上で超党派の議員懇談会会長としての挨拶とします。頑張りましょう。よろしくお願いします。

横浜のjunさんのHP「おさんぽ」から転載


戻るホーム2001目次前へ次へ