江田五月 参議院民主党議員会長
いよいよ選挙ですね。8月8日に衆議院が解散されました。この解散は小泉さんが、郵政法案、参議院で否決をされて、よっぽど腹が立ったんでしょうね。衆議院の方を首を切ったということなんですがね。
私は参議院の側の、民主党の総責任者でした。衆議院5票差でなんとかやっと可決をして回ってきて。自民党の方の総責任者は青木幹夫さんで、二人で知恵比べをしたんですよ。多分青木さんは、例えば利権で釣るとかポストで釣るとかね、いろんなそういう「おどし・すかし」などいろいろやったでしょう。私どもの方はそういう手はありませんし、私たちの中は、これはひとつにぴしっとまとまっていますから。
やったことは二つです。一つは、これはもう徹頭徹尾きっちりと審議をするということ。二つは、青木さんが全部牛耳っているという思い込みがありますから、その思い込みを取り払うこと。この二つだけなんですよ。で、ずーっと審議をしていくと次第に次第に自民党の中の皆さんの中にも、これはやっぱりおかしいぞという、そういう雰囲気が広がっていって。結果、どうですか、17票差で否決をされた。
私は今でも自信を持っているんですよ。参議院はきっちりと、これは良識を発揮をしたんだと、チェックの役目を発揮したんだということだと思っています。だから小泉さんは腹が立つなら、私のところへ刺客を送ってくればいいんですが。なんだかまあむちゃくちゃやっていますよね。
当初、ずいぶん小泉旋風が荒れ狂っているように見えたけども。私もずっとまわってみて、そろそろ風が変わり始めたという気がいたします。どこへ行っても参議院の責任者として、こういう経過でしたよ、そして結果はこうですよ、と説明をすると、皆、うんなるほど、という感じで冷静に受けとめていただいています。
今、郵政一本槍でこの4年とにかく何もしてこなかった小泉政治。これはやっぱり変人内閣ですから、小泉変人内閣を終わりにして、そして岡田克也さんでまともな政権を作る。その政権交代の選挙だと思っています。
最近、自民党の造反組が「国民新党」というのを作りましたが。私たちのことではなくて、これは向こうのコップの中の嵐ですから、冷静に見ておけばいいと思いますが。あの皆さんの言うことを聞いても、まあ小泉さんの政治はムチャクチャだというのはもうはっきりしてきましたよね。ああやって次第に小泉政治に対する国民の、何と言いますか、この疑問が大きくなって行くと思います。
9月11日、こういう疑問を一番大きくして、そして民主党の方の信頼を一番高くして、政権交代を実現したいと思っております。参議院の方から全力で応援をしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。