2008年4月12日

戻るホーム2008目次前へ次へ


瀬戸大橋開通20周年記念式典 議長祝辞

平成20年4月12日
於 瀬戸中央自動車道与島パーキングエリア

 参議院議長の江田五月でございます。

 瀬戸大橋が、岡山県と香川県とを結んでから二十年の節目に、このように記念式典が盛大に開催されましたことを、心からお喜び申し上げます。

 私もしばしばこの瀬戸大橋を利用して、地元岡山から四国に渡ることがありますが、橋の上から見える瀬戸内海の水面の光や、そこに浮かぶ緑の島々が作る絶景に、いつも心が洗われます。ふるさとの自然が織りなす景色に、ほっと癒される瞬間です。

 本日は、開通当時の昭和六十三年四月に生まれ、倉敷と坂出にお住まいの方々も出席されていると伺いました。橋と同い歳の方々が立派に成人を迎えることを考えると、建設当時の熱気を知る者としては、感慨深いものがあります。

 一方で、この間、交通量が想定を下回り、高い通行料が敬遠されるなど、課題も顕在化してきました。また、道路特定財源をめぐる議論に象徴されるように、道路や交通を見る国民の目も大きく変化しています。こうした中、国会では、与野党の違いを越えて地元関係議員が協力し、料金値下げや魅力に溢れた施設の開設などに見通しをつけつつあります。

 関係の皆さんにおかれても、状況の変化に柔軟に対応して、岡山県や香川県のみならず、中国と四国、そして全国の財産である瀬戸大橋を、有効に活用する途を絶えず検討されますよう、お願い申し上げます。

 結びに、本日ご列席の皆さんのご活躍とご健勝をお祈りして、お祝いの言葉といたします。

 


2008年4月12日

戻るホーム2008目次前へ次へ