2009年8月12日

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 政治家にふさわしいのは、どんな人?

コビンの突撃インタビュー
ジュニアエラ 2009年9月号掲載】

8月は衆議院総選挙の話題で盛り上がりそうだ。どんな人が政治家にふさわしいのかな?参議院議長の江田五月さんにお話をうかがったよ。

不正への怒りと
問題解決の道をさぐる情熱が必要!

中学時代は書道部の部長だったという江田さん。「ジュニアエラ」のために筆で色紙を書いてくださった

 政治家にあったほうがいいと思うのは、「怒りと情熱」です。「怒り」とは間違ったことに対する怒り。ウソや差別、いじめに対して怒ることができることです。もうひとつの「情熱」とは問題を解決するための情熱です。例えば、クラスの中にいじめがあったら、いじめっ子に立ち向かい、子どもたちの中で問題を解決することが必要です。そのときに必要な情熱が政治家にも求められます。

 私の子ども時代、クラスのだれかが先生に立たされ、許してもらえないことがありました。そのときみんなで相談して「おわびに行こう」ということになり、職員室にいる先生に謝りに行って許してもらいました。子ども同士で問題を見つけて、解決の道を探ることができたのです。政治もその延長線上にあると思います。

 政治は、人間が幸せになるためにあります。みんなで支え合う方向を見つける、それが政治家の仕事だと思います。でも、経済が優先される時代がずっと続いて、本当に人々が幸せになったかというと、どうもそうではないように私は思いますね。

子どもは選ぶ目をもっている

 子どもたちには、実際の選挙に関心をもってもらいたいですね。家庭に配られる「選挙公報」を読んだり、テレビで放送される「政見放送」を見て、自分だったら誰に投票するかを子ども同士で話し合ってほしい。子どものときの選び方は、純粋で優れていると思います。「怒りと情熱」をもった政治家はだれか、まっすぐな目でぜひ見極めてください。


参議院議長 江田五月
1941年岡山市生まれ。東京大学法学部卒業後、裁判官の仕事に従事し、1977年から国会議員。衆議院議員を4期務め、参議院議員は現在3期目。2007年8月から参議院議長。

2009年6月30日取材


2009年8月12日

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