情報公開法案―参議院で再修正をめざします
- 「情報公開法案」については、昨年の通常国会での政府案提出以来今回が4回目の国会で、もう待てないというのが市民の声です。衆議院では、自民党以外の全会派が12項目の修正要求を出し、自民党を含む全会派共同提案で、裁判管轄と手数料等の条文修正と附帯決議を行って、2月16日に通過しました。これから参議院での審議が始まります。
- 参議院では、総務委員会が担当します。委員長は民主党の竹村泰子さん、理事は民主党の江田五月、自民党2名、自由党1名(月原茂皓さん)、参議院の会1名(椎名素夫さん)、理事会のオブザーバーは公明党の日笠勝之さん、共産党の阿部幸代さん、社民党の山本正和さんです。
- 審議の充実も大切です。現在は予算委員会の総括質疑に全日程をとられていますが、来週半ばから、まず本会議での質疑、次いで委員会での質疑が始まります。
- 質疑の焦点は (1)「知る権利」、(2)裁判管轄、(3)手数料の明確化、(4)不開示情報の限定、(5)施行日までの間の文書管理などと思います。
- 一日も早く国についても市民が情報公開制度を手にすることと、より良い制度にすることとは、本来は矛盾することではありません。しかし、国会では、この2つをどこで調和させるかが問題となっています。私たちとしては、まず、一日も早く制度をスタートさせることに重点をおきます。さらに、たとえ衆議院で全会派賛成で通過したといえども、参議院はこれに手を縛られるものではないので、再修正をめざします
- 野党の結束ができるかどうかが再修正の成否を決めます。