2013年6月 五月会だより No.125 | ホーム/主張目次/たより目次/前へ|次へ |
高井たかしさんを推薦 |
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必勝の体制で参院選へ | ||||||
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昨年の総選挙で多くの仲間が議席を失なったことは、民主党に対する有権者の厳しい審判であり、大きな反省をしなければなりません。しかし野に下ったとはいえ、現政権が向かっている危うい方向を正すのは、民主党でなければ出来ないことです。アベノミクスという心地良く響くだけで実態の伴わない言葉が、幻であった事に気づいてからでは手遅れです。参議院選挙では必勝の体制で進んで参ります。
総選挙で大反省、新しい出発
昨年末の総選挙の結果は、私にとっても意外でした。高度成長期には、成長の成果の奪い合いという「古い政治」でも、財政が持ちこたえられました。しかし、安定成長期に入ったのに、相変わらずの「わが田に水を引く」競争を続けたのでは、水源が枯れ果てます。現にそうなっているのに、それでも古い政治を続けていては、すべての田が干上がって収穫ゼロとなります。私たちは破綻の危機に立っていました。ですから昨年夏の「社会保障と税の一体改革」で、責任ある政党はすべて、生活の最後の支えである社会保障を頼れるものにするため、皆で水源に水をためようと決断したのです。
結果的には、私たちの意図が有権者の耳に届きませんでした。誰を責めてもいけません。最大の障害は民主党の謙虚さ不足にあったのではないかと、私は思っています。大反省のもと、新たに海江田万里さんを代表に選び、2月の党大会に向けて全党の議論をし、「生活者、納税者、消費者と働く者」の政党と政治をめざす新綱領を採択して新しい出発を誓いました。政権交代経験のある野党は民主党だけで、その責任は重大だと思っています。アベノミクスと社会保障
政権は元に戻り、安倍内閣はアベノミクスと持てはやされる経済再生政策で、景気が良くなる雰囲気が出てきました。私は、「うなぎ屋の新装開店」と同じで、まだ匂いだけだと評しています。それ自体は良いことなので、民主党も賛成して黒田東彦さんが日銀の新総裁に就任し、異次元の金融政策を始めました。問題は、次の財政出動や成長戦略がどういうものになるかです。
しかし、約束したはずの社会保障国民会議での議論は進まず、民主党政権で導入した高校授業料無償化をはじめとする生活を支える施策も、肝心のところが骨抜きにされかけています。これまでのところ、結局は自民党のお家芸の公共事業優先で、女性の社会進出支援などは実が伴いません。かば焼きは庶民には回らず、大変な請求書だけが回って来るのではないでしょうか。歴史的な政権交代によって民主党政権が蒔いた種は、今や次々と掘り返されていますが、これを傍観せず、しっかりと植えつけ育てる必要があります。
復古調、憲法安倍首相は、参議院選挙までは「安全運転」で行くと思っていましたが、早くも暴走運転気味になってきました。歴史認識や従軍慰安婦などに関連して、地を出しかけては引っこめ、憲法改正手続きに関する第96条の先行改正を言い出しながら、これも後ずさりのようです。無謀な戦争により、国民にもアジアをはじめ世界に対しても、筆舌に尽くしがたい苦しみと被害を与えたことを、忘れてはなりません。
私は、現行憲法に基づく戦後の歩みは基本的には良かったと思います。その憲法でも、時代の変化もあり、より良いものにするための改正は必要で、そのための議論も始めたいと思います。しかし、衣の下にはっきりと見えている鎧の議論をせずに、衣だけを売りつけるようなことは認められません。戦後の歩みをさらに前に進め、希望に満ちた未来へ再び歩み始めなければなりません。平和なアジアから世界へ
日中関係が大きく揺らいでいます。尖閣諸島は日本の領土ですが、戦後の日本の国際社会への復帰から日中国交正常化と平和友好条約の経緯があり、日本の実効支配は中国との微妙なバランスで成り立っていました。それが、石原都知事の配慮のない言動によって危殆に瀕し、政府は安定的管理の継続のために国で購入しました。この事情に中国側が疑念を抱き、デモの暴徒化になってしまいました。この事態を収め、平和の島と豊饒の海を取り戻すため、私は緊迫した北京を訪問して、中国の指導者と話し合いました。韓国やロシアとも領土問題の解決が望まれます。
参院選の課題
夏の参議院選挙を、そのための第一歩としなければなりません。衆議院で多数を有する与党が参議院でも多数を得ると、「ねじれ解消」と言いながら、実は参議院はカーボンコピー化するだけです。ねじれを「こじれ」にするのでなく、多数野党が連携して与党をチェックし、さらに良識を発揮して参議院無用論を跳ね返し、二院制の効用を発揮することが求められます。
そのため、民主党は岡山県で、あえて高井崇志さんという切り札を切り、しかも野党結束の要の役割を果たすことを期待して、「新」無所属・民主党推薦としました。岡山県の参院選の構造がほぼ決まりました。相手の自民予定候補は、4期16年間にわたり県知事を務めた知名度抜群の新人です。折角若く新しい伊原木知事で「新しい岡山」を始めたところです。ここは心機一転、国政も面目一新するため全力投球を決意しています。(2013年5月31日 記)
海江田民主党代表との討論会 高橋徹連合岡山会長のご挨拶江田五月会2013年パーティーが3月17日、岡山プラザホテルで大勢の皆さまにご参加いただき盛大に行われた。
第一部ではゲストの海江田万里民主党代表が経済や景気のこと、民主党の将来などをわかりやすく丁寧に説明、江田五月との討論も行なった。
続く第二部は河原五月会会長、高橋連合岡山会長などのご挨拶と、津村議員の乾杯の音頭で始まった。
懇談の中では、民主党へのお叱りも、江田五月への励ましも頂戴した。お楽しみ抽選会では、珍しい品物がたくさんあり、当たった方には江田五月から品物の由来を説明。久しぶりにお目にかかる皆さまとの楽しい時間はあっという間に過ぎていき、羽場五月会幹事長の挨拶で締めくくった。
民主党への逆風の中、寂しい会になりはしないかとの懸念は杞憂に終わり、皆さまに感謝。
本にサインを 女性陣に囲まれ
こぶしに力を込めて元江田五月秘書の高井たかしです。この度、今夏の参議院選挙に「無所属」で立候補する決意をいたしました。
江田事務所勤務時代から、五月会の皆さまには本当にお世話になり、2009年総選挙で国会議員になることができたのも、五月会の皆さまのおかげです。昨年末の総選挙に敗れてから、捲土重来を期して、翌朝から街頭に立ち続けてまいりました。民主党岡山県連幹事長として、民主党再生のために汗をかき、今夏の参議院選挙での候補者擁立に全力を挙げてまいりました。
この参議院選挙は、岡山でどうしても勝たなければなりません。過去3回の参議院選挙で民主党が勝利してきた岡山。民主党が大敗を喫した昨年末の総選挙でも2名の衆議院議員が当選した岡山。6名の野党国会議員がいて、与党内も決して一枚岩ではない岡山。もし全国31ある1人区(定員1名の選挙区)で、全議席を自民党に許せば、安倍政権は国民から白紙委任されたことになります。暴走する恐れのある安倍政権に一定の「歯止め」をかけるためには、岡山で絶対に勝利しなければなりません。
江田五月議員をはじめ同僚議員や、党派を超えた皆さんからのご要請を受け、与党の一部も切り崩し、全ての野党が大同団結できる「無所属」での立候補を決意いたしました。
参議院において、無所属議員の果たすべき役割は今後重要になります。かつて参議院には100名以上の無所属議員がいて、「良識の府」らしく、政党間の争いから距離を置いてきました。今の参議院は「衆議院のカーボンコピー」と揶揄され、「ねじれがこじれになる」元凶となっています。野党勢力を結集し、再び政権交代可能な二大政党時代を築くためにも、無所属議員が核とならなければなりません。日本の未来、岡山の未来のために全力を尽くします。人生を賭けてこの選挙を闘い抜きます。どうか五月会の皆さまのご理解を賜りますよう、宜しくお願いいたします。
江田五月会拡大幹事会が5月26日、岡山勤労者福祉センターで行われた。
羽場幹事長の挨拶で始まり、参院選の取り組みが報告された。その中で無所属という選択について江田五月は「参議院では野党が腕を組み、安倍政権の暴走にチェックをかけ、もっと未来志向の発想、発信が大切。そのためには野党各党が自分の駒を自分で自由に動かすのでなく、ちょっと後ろに下がって、共通のネットワークで参議院の機能を発揮する。そんなやり方があるんじゃないか。これを積極的無所属論、そんな言い方をしたい。高井さんにはその要になってほしい。民主党も公認と同等の支援体制をとり、すべての野党と連携してこの選挙に勝ちたい。」と締めくくった。
津村議員の挨拶に続き、高井さんが参議院選挙にかける強い決意を語った。それを受け、参加者からの活発な質疑の後、羽場幹事長から次期参議院選挙において江田五月会は高井たかしさんを推薦したいと提案され、全会一致で承認され閉会となった。
4月16日 スー・チーさん
「国会議員有志によるアウン・サン・スー・チー・ミャンマー国民民主連盟御一行との意見交換会」に出席。与野党の議員連盟から数名ずつが参加。「ミャンマーの民主化を支援する議員連盟」を代表して私が挨拶。スー・チーさんの不屈の民主化闘争に敬意を表して支援を約束しました。続いてスー・チーさんが雇用、安全な水、道路、電力、医療保健の必要を強調しながら、国会議員同士の交流を提案。参加者全員が発言し、スー・チーさんから実に的確な応答がありました。
4月20日 オーロラ写真展
高塚由利子さんのフィンランドオーロラ旅行写真展を鑑賞しました。高塚さんもおられ、今年2月に旅をした際のオーロラの作品が展示されており、お茶をいただきながら懇談しました。
4月28日 会館・中日友協合意、調印
日中友好会館会長として訪中。中国側の日中交流関係者との会見や懇談が続きました。蔡武文化部部長とは、一衣帯水で今後も長く続く日中関係を考えれば、若い世代や文化の交流は何より大切だという点で、認識が一致。
中日友好協会の平和宮では井頓泉同協会副会長と日中友好会館会長の私とで、今後の両者の相互訪問交流に関し、協定書調印式を行いました。
5月6日 BSフジ出演
BSフジの「参院選の争点に急浮上! 憲法改正の是非と行方」に生出演。
現行憲法の評価、憲法96条改正の是非とプロセス、国民投票の在り方、憲法9条の扱いなど思い切った議論をしました。最後に「憲法をより確かにするため、みんなで国民投票に行こう!!」と書きました。手続き論で真の狙いを隠す姑息な96条改正でなく、特定の政権の思惑を超えた裾野の広い改憲合意を、9条も含め率直な話し合いで国会内に作る時が来ており、その上で平和主義、民主主義と基本的人権をより確かにするために、未来の希望に繋がる国民投票をしようというものです。
岡山市議会副議長に
羽場頼三郎幹事長
岡山市議会は5月16日の臨時議会で、任期満了に伴う正副議長選挙を行い、副議長に、民主党県連副代表で、五月会幹事長でもある羽場頼三郎氏を選出した。羽場氏は平成17年以来二度目の同職となった。
「市民のための市政という原点を大切にし、全力を上げて、市議会運営に取り組んでまいります。皆さまのご支援をお願い致します。」
五月会事務所体制変更についてお知らせ
2月から岡山事務所の体制が変わり、事務局長に鳥井良輔が就任し、二宮、森安、田原の計4名で活動して参ります。今後共よろしくお願いいたします。
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