2-4 事務局づくり(4)・情報の共有化を |
情報の共有化こそが,メンバー全員が仕事を能動的・意欲的にこなしていけるカギ。状況に応じた情報が充分に提供されなければ,意欲的になれないものだ。事務局,ボランティア間の情報交換の場づくりを積極的にすること。
●選挙対策会議
役割分担が細かく分かれているだけに,各作業の進行状況を報告・チェックしあい,調整をとることは不可欠。選対会議がその機能を果たす。会議では,候補者も含め,個々人の持つ情報をすべて交換し合うこと。当然,誰でもが参加でき,言いたいことが言え,聞きたいことが聞ける,オープンな会議に仕立てなければならない。毎日,時刻を決めての開催(たとえば20時から1時間)が望ましい。
●内部情報紙など
内部情報紙の発行も情報交換の手段として活用するべきだ。特に,ボランティアの事務局への親密度が増すし,はじめての参加者に事務所の雰囲気や現状をスムーズに伝達する手段ともなる。できれば,担当者を置き,毎日発行すること。手書き,コピー印刷で充分で,数種類の性格が異なる情報紙を発行するのもおもしろい。内部ばかりてなく,事務所の外へ掲示して有権者へ情報提供するのにも有効だし,ストックしておくと選挙の記録としても役立つ。
内容は構えてかかる必要はなく,個性豊であってかまわないが,次のような要素を入れること。
- 候補者の人柄・経歴・政策などの詳しい紹介(誰でもが外部へのスポークスマンであるように)
- ボランティアの自己紹介・参加の抱負(連載などの方法で全員もれなく)
- 新しく決まった運動方針の徹底
- カンパの集まり状況
- エピソード
- マスコミ情報(○○新聞が,わが陣営を××という形で報道しましたetc.)
■ 選対会議は、情報交換・作業報告の場として不可欠だ
■ 内部情報コーナーの設置
■集会告知ポスターの掲示依頼などで訪問する時には、投票依頼やそれに類するはたらきかけと受けとられないよう、訪問の主旨をはっきりと明確に表現した方がよい。断られても礼儀正しく好印象を残すようにしよう。[関連法律資料F参照]
市民選挙の実践 4 |