中国5県に一つずつある弁護士会で構成された「中国地方弁護士連合会」の今年度の大会が、岡山で開かれました。午前中のシンポジウムは欠席し、13時からの大会に遅れて14時半過ぎから出席しました。
ちょうど広島弁護士会提出の「死刑制度の廃止を求める決議(案)」の審議が始まるところで、まず提案理由説明があり、質問が4人から出され、討論に入りました。熱心な意見陳述が続き、賛成9人、反対3人、棄権1人の意見が終わったところで最後に私が発言を求め、法相当時の経験や団藤教授の「死刑廃止論」の書評を書いた当時のこと、死刑判決の執行命令だけが法相に委ねられている理由などに触れて、国家が超越的存在でなくなってきたのが世界史の流れで、それが世界で死刑廃止が大勢になってきた理由であることを指摘して、賛成論を述べました。短時間のため意を尽くせませんでしたが、拍手をいただきました。そこで議場閉鎖となり、採決の結果、賛成153、反対30、棄権51で可決となりました。その後、さらに議事が続いて休憩となり、40年勤続表彰や来賓挨拶などが続きました。
17時過ぎに中座して法律事務所に入り、若干のデスクワークをして帰宅しました。