終日雨が降り続き、時々驟雨となりました。午後まで自宅で電話連絡などをし、15時半に出て法律事務所に入り、1時間半ほどデスクワークや電話連絡をしました。
香港が一国二制度の下で中国に返還される直前に、私は妻とともに香港を訪れ、歴史の大きな歩みを実感した思いでした。東西冷戦の終結を、西側の東側に対する勝利という捉え方ではなく、歴史が新しいステージに進んだと捉え、その象徴的な構造が香港に実現したと受け止めたのです。そして、この構造の中で次第に二つの制度がお互いに良い影響を及ぼし合い、新たな理念の下で絆を強めた一つの国際社会が実現することを期待したのです。しかし、少なくとも現在の段階は、「一歩前進二歩後退」というほかありません。残念です。香港の市民には、地球市民の理解と共感が自分たちに寄せられていることを、信じ続けるように願っています。