一度ホテルに戻って休憩し、17時に出て再び人民大会堂に向かい、待合室で暫時待機して、18時前から30分弱、全国人民代表大会の王晨副委員長との会談を行いました。日本側は、河野会長、横井大使、私と順次着席し、民進党から白眞勲さんも加わりました。王副委員長と河野会長が順次、正常化から45年を経過した両国関係の経緯を振り返って今後の課題を述べ合いました。
次いで18時半前から2時間ほど、中日国交正常化45周年記念レセプションに参加しました。私たちが全員の拍手に迎えられて王副委員長を先頭に入場し、日中両国の子どもたちによる中国語の「茉莉花」と日本語の「四季の歌」の澄んだ綺麗な声の合唱があり、この子供たちのためにこそ両国の友好交流を途絶えさせてはならないと思い、思わず涙が出そうになりました。そして、中日友好協会の唐家璇会長と日本国際貿易促進協会の河野洋平会長が順次挨拶し、さらに45年前の主役の周恩来さんの姪にあたる周秉徳さんと田中角栄さんの娘にあたる田中真紀子さんが当時の思い出を語り、大きな感動を与えました。続いて中国人民対外友好協会の李小林会長の音頭で乾杯をして、夕食会が始まりました。
会場には、まさに「老朋友」が大勢ご参加でした。まず1978年の訪中から始まって何度も案内と通訳を務めていただいた呉瑞鈞さん、同じく陳学成さん、最近まで中日友好協会副会長を務めた王秀雲さん、日中友好会館役員を務めた劉智剛さんや呉従勇さんなどで、島根県に出向していた沈海婷さんや民主党の招待で日本留学した李博さんらもいました。呉瑞鈞さんは私の妻とも親しく、国際電話で話が出来ました。