7時半に米粉の麺で朝食を取り、8時半過ぎに出て浙江越秀外国語学院に行きました。巨大で上質の語学学校で、校門前で花束をいただき、9時から30分ほど、徐真華校長らと会見して学校の説明を受けて記念に両面刺繍の「水の都」の置物をいただきました。
9時半から11時過ぎまで、大教室で、日本語科の教員や学生らに「魯迅と夏目漱石」をテーマとする企画に参加しました。皆、流暢な日本語で、まず漱石の孫の夏目房之介さんに客員教授が授与されて講演し、次いで日中友好協会の大藪二朗さんが、さらに私も10分強の挨拶をしました。次いで質疑応答に移り、漱石の個人主義や日本人の中国観などにつき質問が出て私も適宜発言しました。次いで琴の演奏と合唱があり、私たちも即席で「北国の春」の合唱に加わりました。
12時前にホテルに戻り、魯迅文化基金会主催の昼食会となりました。秘書長で魯迅の孫の周令飛さんの音頭で乾杯をし、紹興市支部の李露児所長の挨拶の後に、私もお礼の挨拶をして乾杯をしました。その後、慌ただしく荷造りをし、13時過ぎにマイクロバスで杭州に向けて出発しました。
14時半に杭州高級中学に着き、蔡小雄校長らから学校の説明を受けて懇談しました。日本の高等学校と同じですが、学生数は3000人を超える規模で、魯迅が教員をしたことがあります。日本から帰国後、化学、生理学、国語と日本語などを教えたそうで、校長とうまくいかずに1年ほどで辞めたそうです。大勢の指導的な人材を輩出しており、文筆活動の張抗抗さんの特別室がありました。模擬国連総会で、生徒たちが「米墨戦争」、「英国議会」や「北朝鮮核問題」などに着き自由討論をしているそうです。
16時過ぎに、西湖周辺をバスで見て回って、「藻思閣」という門を通って小高い山の急な階段を上り、漢字の歴史などの研究をしている文瀾書院に行きました。西湖全体が一望のもとに見え、責任者の任平さんから説明を聞き、美味しい夕食をごちそうになりました。山椒魚の料理も出てきて、びっくりしました。18時過ぎに出て、バスで上海まで移動し、21時過ぎにやっとホテルにチェックインしました。