8時起床でお定まりの麺の朝食を食べ、9時半に出掛けて、市内観光をしました。徐州は漢代に皇帝がいたところで、日本では劉邦が有名です。その当時の墓地である「徐州獅子山楚王陵」に行き、2100年前に建造され100年後には盗賊に荒らされたという墓陵を見学しました。なかなか立派でした。その後、敷地の別の場所にある兵馬俑を見ました。西安にあるものよりずっと小さく、未発掘のものもあり、こちらは白、黒、赤の彩色が残っているそうです。
11時ころに、医療施設を見学しました。「徐州中心醫院」とその周辺の多くの施設で、王培安院長らから最新医療機器などを細かく見せていただきました。漢方のことも質問してみましたが、密接な関係を作っているそうです。その後、雲龍湖という巨大な人口湖に浮かべた船上で、昼食をいただきました。野生のすっぽん料理など、珍しいものもあり大満足しました。
その後、ホテルに戻って暫時休憩し、15時半ころに「徐州質子重离子醫院」に行き、張浩会長らと懇談しました。質子は「陽子」、重离子は「重粒子」のことで、これらの最新の放射線医療技術に取り組む大規模プロジェクトを立ち上げるために、日本との協力関係を作ろうという企画があり、私の科学技術庁長官当時の経験が多少の役に立つかもしれません。最後に望まれて、醫院の名前を揮毫しました。
17時ころに、徐州市人民政府の庁舎に行き、李燕副市長、呉憲衛生計画生育委員会主任らと懇談をし、最後に王院長と亜洲友好協会の徐迪旻理事長との重粒子線医療協力の調印に、李副市長、呉主任、張会長とともに立ち会いました。17時45分から2時間ほど、市庁舎内で中共徐州市委員会の周鉄根書記主催の夕食会になり、おいしい料理と楽しい会話で満腹になりました。外に出ると、錦秋の満月でした。