民主党FaxNews No.353 2000年12月7日(木) 戻るホームNews目次

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[CONTENTS]
(1)「おかしなことなくし隊」全国キャンペーンがスタート
(2)ネクストキャビネットを改造〜中央省庁再編に対応
(3)参議院選挙・選挙区で3名を公認決定
(4)鳩山代表が有明貯木場埋め立て予定地を視察
(5)鳩山代表が中国訪問へ「しっかりと物言いあえる関係つくりたい」
(6)菅幹事長がヨーロッパ歴訪へ〜10日からイギリス・ベルギー・イタリア
(7)KSD関与の「ものづくり大学」認めるな=党疑惑追及委員会が申し入れ
(8)仕事と家庭の両立支援で勉強会〜鳩山代表、菅幹事長も参加


「おかしなことなくし隊」全国キャンペーンがスタート
若手議員が全国47都道府県を遊説

 民主党の政権奪取運動委員会(委員長=田中甲衆議院議員)は、臨時国会が閉会した12月1日から、東京・新橋駅前での街頭演説を皮切りに、全国キャンペーン「2001政権奪取大作戦」をスタートさせた。

 この日から党大会開催日の1月20日まで、同委員会の議員を中心に3〜5名の遊説チーム「おかしなことなくし隊」を編成し、全国47都道府県すべてをまわり、街頭演説や集会で民主党の政策と若々しい力を訴える。

 新橋駅前の街頭演説では、おそろいの銀色のベンチコートに身を包んだ田中甲政権奪取運動委員長、川内博史遊説局長、井上和雄、大石尚子、手塚仁雄、松本剛明、山村健各衆院議員、羽田雄一郎参院議員がマイクを握り、「自民党の悪代官政治をなんとかしよう」「今の政権が続くことによる下り坂の安定を選ぶよりも、勇気をもった新たな一歩に変えていきたい」と口々に思いを訴えた。また、代わる代わる街宣車から降りて、道行く人たちにメッセージを寄せてもらう返信用はがきを配布した。

 鳩山由紀夫代表も駆けつけ、同じベンチコートを着て、「おかしなことなくし隊の一人ひとりに皆さんの未来を重ね合わせてほしい」と訴えた。

●「おかしなことなくし隊」は4日から、青森市を起点に6日まで八戸市、盛岡市、仙台市、郡山市、福島市、米沢市、秋田市の東北各県を回り、7日からは山梨県、神奈川県内に入った。

 初日となった4日、空路で青森市に入った隊員たちを出迎えたのは真っ白な雪景色だった。JR青森駅前で第一声を上げた田中甲政権奪取運動委員長は、雪が降りしきる中、「私たち民主党は本気で政権を奪取して、この国のおかしなことをなくしたい。そのために、私たちは今日から全国を回ります」と宣言。地元・民主党青森県第一区総支部長の戸来勉さんも、「青森から日本を変えましょう」と語りかけた。

 この後も、「なくし隊」のメンバーは電車を乗り継ぎながら各地をまわり、地元選出議員や総支部長、参議院選挙予定候補者とともに、寒風の中遊説活動を続けている。
 また国民の皆さんからの「ここがおかしい」というメッセージを、はがき、電子メールなどで募集している。メールの宛先はdash2001@dpj.or.jp

●ブロック別のおおよその遊説日程は次の通り。(詳しくは党ホームページで)
 南関東 12/ 7(木) 〜 12/ 8(金)
 近 畿 12/11(月) 〜 12/13(水)
 北関東 12/14(木) 〜 12/15(金)
 中 国 12/18(月) 〜 12/20(水)
 東 海 12/21(木) 〜 12/22(金)
 九 州 12/25(月) 〜 12/28(木)
 北信越  1/ 9(火) 〜  1/10(水)
 北海道  1/11(木) 〜  1/12(金)
 四 国  1/16(火) 〜  1/17(水)
 東 京  1/18(木) 〜  1/19(金)


ネクストキャビネットを改造
中央省庁再編に対応

 民主党は6日、来年1月からの中央省庁再編に合わせてネクスト・キャビネットの「改造」を行った。各大臣の所管区分を新省庁に対応させるのが主な狙い。いったん全ネクスト大臣の辞表を取りまとめた上で、再任する形をとった。新たに仙谷由人企画委員長がネクスト官房副長官になったほかは、全ネクスト大臣が留任した。「外交・安全保障」「環境・農林水産」「社会資本整備」など名称や担当分野で民主党独自の考え方を反映させたものも残した。

 また、国会の委員会再編に伴って、委員会に対応していた党の「部会」と、ネクスト大臣に対応していた「部門会議」を、「部門会議」(略称=部会)として一本化した。これに合わせて、副大臣の役割分担も明確にする。

ネクスト大臣の新しい名称は次の通り。(カッコ内は旧呼称)

内閣総理大臣=鳩山由紀夫
官房長官=菅直人
官房副長官=岡田克也 赤松広隆 仙谷由人

総務ネクスト大臣(地方分権・政治・行政改革)=玄葉光一郎
法務ネクスト大臣(司法)=小川敏夫
外交・安全保障ネクスト大臣=伊藤英成
財務金融ネクスト大臣(財政・金融)=峰崎直樹
文部科学ネクスト大臣(教育・科学技術)=山谷えり子
厚生労働ネクスト大臣(雇用・社会保障)=今井澄
環境・農林水産ネクスト大臣=佐藤謙一郎
経済産業ネクスト大臣(消費者・産業)=北橋健治
社会資本整備ネクスト大臣=前原誠司
行政監視ネクスト大臣(決算・行政監視)=上田清司
情報通信ネクスト大臣=大畠章宏
女性・人権・消費者ネクスト大臣(男女共同参画・人権・総務)=石毛えい子

◇官房
政策調査会長代理=枝野幸男
参議院政策審議会長・政策調査会筆頭副会長=千葉景子
参議院国会対策委員長=直嶋正行
国会対策委員長代理=小沢鋭仁
政策調査会副会長=島聡、原口一博、長浜博行、内藤正光

参議院選挙
選挙区で3名を公認決定

 民主党は12月1日と7日の持ち回り常任幹事会で、来年夏の参議院議員選挙の選挙区選挙の公認候補者3名を新たに決めた。これで公認決定は30名(選挙区19名・比例区11名)となった。

●千葉県選挙区(定数2)
今泉 昭(いまいずみ・あきら)男
1934(昭和9)年7月23日生まれ/66歳/現職1期

●愛知県選挙区(定数2)
大塚 耕平(おおつか・こうへい)男
1959(昭和34)年10月5日生まれ/41歳
地球市民会議・リンカーンフォーラムコーディネーター、元日本銀行調査役

●徳島県選挙区(定数1)
木村 清志(きむら・きよし)男
1955(昭和30)年3月24日生まれ/45歳/弁護士、民主党徳島県連副代表

「新たな開発が必要なのか考え直すべき」
鳩山代表が有明貯木場埋め立て予定地を視察

 民主党の鳩山由紀夫代表は5日、東京都が埋め立て計画を進めている東京都江東区有明北地区の貯木場を訪れた。

 この貯木場は、その広さから通称「十六万坪」ともいわれ、面積は約35ヘクタール。東京都の臨海副都心開発の一環として、宅地や商業地にするために、現在埋め立てのための浚渫工事が行われている。

 午前6時30分過ぎから始まり、およそ2時間にわたった海上からの視察には、埋め立てに反対する「守る会」の人達や、釣り船業者の方々も多数参加。視察に合わせて約30隻の漁船による海上デモも行われた。船上で「守る会」世話人の鈴木康友さんは、「ここは、東京湾に生息する魚達の稚魚が育つ場所。ぜひ残して欲しい」と訴えた。

 視察後の会見で鳩山代表は、「海の男と自負される石原都知事にこの海を見ていただき、周辺に未利用の土地が余っている状態で、新たな開発が必要なのかどうかよく考えていただきたい」と語り、「ハゼや小魚の最後の楽園をつぶすような無駄な公共事業を考え直して欲しい」と話した。

 視察には、仙谷由人、佐藤謙一郎、前原誠司、金田誠一各衆院議員と、林ともじ、馬場裕子両都議会議員が参加した。


鳩山代表が中国訪問へ
「しっかりと物言いあえる関係つくりたい」

 民主党の鳩山由紀夫代表は6日の定例記者会見で、11日から14日までの日程で中国を訪問することを明らかにした。訪中メンバーは鳩山代表の他、伊藤英成外交・安全保障NC大臣(副団長)、古川元久国際交流委員長(秘書長)、仙谷由人企画委員長、大石正光、肥田美代子両衆議院議員、簗瀬進浅尾慶一郎両参議院議員。

 鳩山代表は「中国と日本、アメリカの三国関係は、21世紀は特に大きな意味を持ってくる。アジアにおける中国と日本との関わりは、世界平和という視点でも重要だ」
として、「日中関係の人脈がやや薄くなってきている。中国と日本との関係は長い歴史があるので、短期間で信頼関係を構築することはできないが、時間をかけて中国を理解し、また中国のみなさんにも日本を理解してもらい、しっかりと物を言い合える関係をつくりたい」と訪中の目的を語った。

 さらに、北朝鮮との関係や、中国で急速に進行しているIT革命についても議論を重ねたいとしている。


菅幹事長がヨーロッパ歴訪へ
10日からイギリス・ベルギー・イタリア

 民主党は菅直人幹事長を団長に訪欧団を10日から19日まで派遣する。メンバーは他に、細川律夫阿久津幸彦、鎌田さゆり各衆院議員。

 一行は、イギリス、EU本部のあるベルギーのブリュッセル、イタリアの首都ローマなどを訪れ、プロディーEU委員長など欧州委員会の幹部や、各国の政府、政党関係者と会談する予定。

 菅幹事長は1日の記者会見の中で、訪欧の目的について「来年総選挙が行われるイタリアでは第2期オリーブの木の新しい展開を見てきたい。イギリスでは20年前のどん底の状態から経済発展を遂げた要因、行政改革の成果、内閣制度の状況などを視察したい」と語った。


KSD関与の「ものづくり大学」認めるな
党疑惑追及委員会が関係省庁へ申し入れ

 民主党のKSD不正疑惑追及委員会の横路孝弘委員長仙谷由人荒井聰、永田寿康各議員が1日、文部省に大島理森文相(前)を訪ね、「ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団」(KSD)傘下の「国際技能振興財団」(KGS)が設立推進母体となっている「ものつくり大学」の設立について、「大学の設置を拙速に認可すべきではない」と申し入れた。

 「ものつくり大学」は現在文部省の大学設置審議会が設立認可を審議している4年制私立大学で、来年4月の開校を目指している。ところが、「ものつくり大学設立準備財団」が集めた開設資金157億円のうち、民間からはわずか4億円で、残りは国、大学が建つ埼玉県と行田市、そしてKGSを通じてKSDが負担している。しかし、KSDの資金は中小企業経営者の共済金であり、KSDの寄付行為の目的、事業の中には大学設置推進の項目はない。

 また、KGSの理事長は横領、背任容疑で逮捕された古関忠男KSD会長で、さらに大学設立準備財団の職員は全員KGSの職員を兼務しており、実質上大学設立準備財団とKGSは一体となっている。

 民主党のKSD不正疑惑追及委員会では、KSD本体やKGSに捜査の手が及んでいる状況で大学設置を認可するべきではないとして、申し入れを行った。

 これに対して、大島文相は「法律に基づいて厳正公正に処置していきたい」と答えたが、具体的な可否については言及しなかった。

 4人の議員は、この後、労働省の日比職業能力開発局長、大蔵省の林主計局長をそれぞれ訪ね、「雇用保険特別勘定から設立資金がKGSを通じて一私立大学の設立に使われている。国費の使われ方としてはおかしい」として、来年度予算要求で大学設立のための予算を要求すべきではないと申し入れた。

 委員会では、この問題を来年の通常国会で取り上げ、労働省や文部省を厳しく追及していくことにしている。


仕事と家庭の両立支援で勉強会
鳩山代表、菅幹事長も参加

 民主党の男女共同参画委員会(委員長=鎌田さゆり衆院議員)は11月29日、現在党プロジェクトチームで立法作業を進めている「仕事と家庭の両立支援法」についての理解を深めるため、日本経済新聞社編集委員の鹿嶋敬氏を招いての勉強会を開いた。

 働く女性のさまざまな状況に取材した「男女摩擦」(岩波書店)という著書がある鹿嶋氏は、男女雇用機会均等法施行後の企業の総合職1期生を調査した結果、大半が退職していることなどを報告しながら、女性の就業実態について、「日本では真剣な議論のないまま、あいかわらず女性が周辺労働力として位置づけられている」と指摘した。

 勉強会には鳩山代表と菅幹事長も参加。鳩山代表は「私は家庭のことは妻にまかせっきりで反省している。男性の意識変革が必要だと思い、両立支援法には非常に関心を持っている」とエールを送り、菅幹事長も「社会構造の基本的改革の問題だと受け止めている」と述べた。

  民主党広報委員会
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