民主党FaxNews No.381 2001年3月28日(水) 戻る3月目次

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[CONTENTS]
(1)党のテレビCMを放映拒否〜テレビ局が政策の柱に表現修正要求
(2)除籍相当として倫理委員会で協議へ〜田中甲代議士離党問題
(3)笹野貞子参議院議員の離党を受理
(4)党イメージソング採用作決定
(5)<参院選>4人の公認新たに決定〜公認50人に


党のテレビCMを放映拒否〜日本テレビ
「公共事業3割削減」断定はダメ…政策の柱に表現修正要求

 民主党は、党の政策をわかりやすくアピールするために、「公共事業編」と「銀行編」の2タイプの15秒テレビCMを26日からテレビ朝日で始めた。

 この内容をめぐって、放映を予定していた日本テレビから「表現が適当でない」との理由で放映を拒否されたことから、民主党の鳩山由紀夫代表と参議院選対企画担当の安住淳衆議院議員が27日、党本部で記者会見した。

 「公共事業編」は当初、ある家庭で「こんな時代に毎年40兆円の公共事業ですって」と語る妻に、夫が「向こうには減らせないわけがあるんだよ」と説明。そこへ鳩山代表が登場し、「公共事業費を3割削減。しがらみのない民主党は無駄をなくします」と語りかける内容だった。ところがテレビ朝日、日本テレビ両局でCM内容を審査する考査部は「向こうには…」の表現に対し、「政府・与党の批判と受け取られかねない」と修正を求めたため、党では「向こうには」を「要するに」と手直し。これを受けてテレビ朝日では26日からの放送を始めた。

 ところが、日本テレビ側はさらに、(1)「減らせないわけがある」という表現は他党への誹謗ともとれる(2)「しがらみのない民主党」という表現は、他党にはしがらみがあると受け取れる表現 (3)「3割削減」と断定的に言い切ることは、その政策が実現できなかった場合、放送局が視聴者に対し誤った印象を与えるCMを流したことになるので、「目指す」「実現へ」など目標であることを明記すべき−−と修正を求めた。

 もうひとつの「銀行編」で、銀行のATMの前で「自分の口座なのに手数料はおかしいわ」と話す女性に、男性が「欧米では引き出すのはタダが普通だよ」と答え、そこに鳩山代表が「これは日本の非常識。民主党は日本の金融サービスを世界の常識に近づけます」と語る内容。当初は「欧米ではタダが普通だよ」とのせりふだったが、放送局側からの「わかりにくい」との指摘を受け入れ、「引き出すのは」を付け加えた。

●民主主義に重大な影響

 会見で鳩山代表は「誹謗や中傷の意図は全くない。公共の福祉をはみ出すつもりもない。党の基本的な政策の柱を曲げろというのは不当な介入だ」と述べ、日本テレビでのCM放映を断念したことを明らかにした。

 交渉に当たった安住議員は「過去の政党CMを調べたが、社民党の『憲法9条は変えさせない』、公明党の『結果を出す政治』、自民党の旧新進党への『政策も政治もバラバラ』との批判CMはすべてOKだった。なぜ私たちのCMが問題なのか納得できない。社会の一般常識で使われる言葉でも政治家や政党が使うのはいけないというのは、民主主義に重大な影響を与える」と強調し、放送基準が恣意的に運用されているのではとの疑義を示した。

 テレビ朝日のCMは4月28日までの放送。民主党ではこの後も参議院選挙へ向けて政策CMを他の局でも順次放送していく計画だ。



除籍相当として倫理委員会で協議へ
田中甲代議士離党問題

 民主党は27日夕、党所属の田中甲衆議院議員が同日午後3時から記者会見で離党を表明したことを受けて、緊急に常任幹事会を国会内で開いた。

 その結果、千葉県知事選挙の投票日の直前に、党の幹部(常任幹事・党千葉県連副代表)である田中議員が、離党届を出して党の選挙や体制を公然と批判した行為は、党倫理規則第2条の「選挙または議会において他政党を利する行為等、党の結束を乱す行為」にあたるとして、離党届は受理せず、除籍(除名)処分に相当するとして、一両日中に倫理委員会を招集し、その場で事実の確認、調査を行うよう求めることを決めた。倫理委員会では公正な判断を行うために、処分の対象となる田中議員の弁明を求めることになる。

 これに先立つ午前中の常任幹事会では、22日に田中議員から鳩山代表が預かった離党届の扱いを協議し、(1)田中議員を政権奪取運動委員長から解任する(2)離党届の扱いは菅幹事長に一任する(3)田中議員が示した8項目の提起は、離党届とは切り離して重要な問題として扱い、常任幹事会で今後議論する――ことを決めていた。

 ところが、田中議員が午後の記者会見で「示した条件に対する回答が今日までにないので、離党届は受理されたと見なす」と一方的に宣言。これに対し、常任幹事会で鳩山代表は「今日までという期限の約束はしていない。大事な提案と受け止めて議論しようとしていた矢先の離党宣言は、たいへん心外だ」と厳しい表情で語った。常任幹事会では「離党の真意が全くわからない」「すみやかな厳しい処分を行うべき」「自ら先頭に立っての全国遊説など田中氏のこれまでの功績を考え、自発的な離党を認めるべき」などのさまざまな意見が出されたが、最終的に菅幹事長が議論を集約し、常任幹事会としての対応を決めた。



笹野貞子参議院議員の離党を受理

 民主党は27日午前の常任幹事会で、笹野貞子参議院議員から提出されていた離党届を同日付けで受理することを決めた。



党イメージソング採用作決定
グランプリ:山下孝之さん「大空にさけぼう」
審査員特別賞:貫輪久美子さん「みんなが主役」

 民主党が募集した党のイメージソングの採用作品が27日決まった。
 採用作として、グランプリには東京都の山下孝之さんが作った「大空にさけぼう」が選ばれた。また、最後まで山下さんの作品と競った埼玉県の貫輪(ぬきわ)久美子の作品「みんなが主役」が審査員特別賞に選ばれた。

 今回の募集では3月20日までに計179作品が集まった。募集作品のレベルは、はがきに歌詞を書いただけのものから、セミプロやプロの自作自演による本格的な録音までさまざま。審査では全ての作品を聴き、その中から若い世代からお年寄りまで耳に馴染むような曲を選考した。当初1曲のみの選考であったが、優秀な作品が多かったため2曲(1曲は審査員特別賞)が選ばれた。最終審査にあたった鳩山代表、羽田特別代表、菅幹事長や広報委員会のメンバーは、どの曲が良いか選ぶのに真剣かつ大変悩んでいた様子。

 選ばれた作品は4月17日の民主党パーティーで演奏発表される。山下さんと貫輪さんには、鳩山代表・羽田特別代表・菅幹事長の案内による国会見学ツアーご招待と賞金が贈られる。



参院選
4人の公認新たに決定〜公認50人に


 民主党は27午前の常任幹事会で、夏の参議院選挙の公認候補として山梨選挙区で新人の山梨県議の樋口雄一氏、長野選挙区で現職の小山峰男参議院議員と同じく羽田雄一郎参議院議員、また比例代表に新人の元仙台防衛施設局長の太田述正氏をそれぞれ決定した。 これで公認候補は選挙区32人、比例代表18人の計50人となった。

○山梨県選挙区(定数1)
樋口 雄一(ひぐち ゆういち)/男/1959年12月30日/41歳/新人
(山梨県議会議員)

○長野県選挙区(定数2)
小山 峰男(こやま みねお)/男/1934年12月29日/66歳/現職1期
羽田 雄一郎(はた ゆういちろう)/男/1967年 7月29日/33歳/現職1期

○比例代表
太田 述正(おおた のぶまさ)男/1949年 2月17日/52歳/新人
(安全保障問題評論家)


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