江田五月活動日誌 2007年9月 >>日程表 ホーム総目次9月目次前へ次へ

9月26日(水) 親任式、小道具、長谷部さん、江橋さん

Good morning!

今日は福田新首相の親任式です。8時前にモーニングを着て議員宿舎から皇居に直行し、8時15分に西車寄に到着。河野衆議院議長、羽毛田宮内庁長官、川島侍従長と待ち、8時30分から鳳凰の間で天皇陛下に対し、河野議長と私とが衆参の首班指名選挙の経過と結果を奏上しました。堅苦しい雰囲気とは正反対で、河野さんも私も手持ちのペーパーを離れて自由に説明し、さらに過去の両院協議会の例にも話題が及び、10分程度になりました。

次に千鳥・千草の間に移り、福田新首相をはじめ新閣僚の皆さんと待ち、その間に安倍前首相の内奏があり、8時50分ころ、河野さん、私、福田さんが正殿松の間に案内されました。

陛下の席の右横に川島さん、席に向かって右側に、安倍さん、内閣職員、河野さん、私が、左側に羽毛田さん、式部官長が縦に並び、陛下が入られて用意が整いました。そこに福田さんが入場し、陛下から任命のお言葉があり、安倍さんから陛下のご署名と御璽押印のある任命書が渡され、福田さんが退場。これが親任式です。そして陛下がお出になった後、安倍さん、河野さん、私が退場し、千鳥の間で挨拶をして、南車寄から退出しました。9時15分ころでした。各閣僚の皆さんの認証式は、この後に行われます。

宿舎で着替えて、昼食の後、午後からは議長室で執務です。(12:03)


昼から議長室で、スタッフと打ち合わせ。外交官の表敬訪問や各会派役員との懇談の日程調整、議長名義の表彰状の諾否決定など、細々とした案件がたまっており、一つ一つ処理していかなければなりません。さらに来客やデスクワーク。

昨日の首班指名と両院協議会の実施方法につき、調べてみました。採決が可否同数の場合は議長が決めるのですが、首班指名の得票が同数となった場合は、クジで当選者を決めます。過去にその例はありませんが、クジの小道具はあります。木箱が二つ、大きめのと小さめのがあり、貴族院時代からのものです。大きめの箱の中に、「第一順位」「第二順位」という紙片を入れた二つの小封筒があり、まず穴から手を突っ込んでこれを引き、本番のクジの順番を決めます。次に小さめの箱に移ります。こちらは手を突っ込む穴に和紙を貼って中が見えないようにしてあります。その中に、銀紙に包んだ二つのビー玉様の玉があり、白が当選、黒が落選となります。

小道具−首班指名 小道具−協議会議長

両院協議会では、衆参から出た二人の議長のうち、当日の会議の議長をクジで決めます。衆参にそれぞれクジを引くための貯金箱様の木箱があり、ここに当選と書いてある木の棒と無地の棒を差し込みます。箱は衆参で順番に使用します。今回は、参議院の箱を使い、衆議院の笹川議長が先に引いたところ、当選でした。そこで、笹川さんが昨日の議長を務めました。箱は衆参とも、1990年に作ったものです。久野収さんの「神は細部に宿る」との言葉もあるので、紹介しました。

16時半に議員会館に移り、江橋崇さんらと打合せ。その後、公邸に移り、17時半から1時間強、東京大学の長谷部恭男さんと江橋さんらと意見交換しました。「ねじれ国会」での参議院運営の要諦につき、院のスタッフのほか、外部の憲法研究者らのアドバイスもいただくつもりです。19時から、江橋さんらと夕食。


長谷部さん、江橋さんら

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